Another Days

tomorrow's another day、some say …

JG、エルトン

【日曜は個人的には超名盤100(新)】1/100・Miami / James Gang (Atco:36102-2-US'74)

一般的にはそれほど知られてなくて、あまり語られない(あくまでも僕の印象)けど、個人的には偏愛してて名盤なんだよ~というものを100枚ほど選んでみました(タイトルはGさんとこのパクリです)。最初は「Miami」から行きましょう。最初に買った日本盤はP-8501Aで、高校時代「宇宙戦艦ヤマト2」を名鉄東宝で見た帰りにヤマギワで購入。78年でした。
 ジェームズ・ギャングと言えば、ジョー・ウォルシュ、ドミニク・トロイアーノ、トミー・ボーリンという3人のgtrが在籍した事で知られる(ホントはそのあとにもう2人いるのですが)オハイオ出身のハードロック・バンドです。ウォルシュ時代は、音の隙間を楽しむようなパワートリオで、その後メンバーが代わってメロディアスな曲もやるハードロックに転身。オリジナルメンバーが曲を書けないジム・フォックス(ds)で、gとvoが代わると音もビミョーに変わるというスタイル。ボーリン時代の3期はgのリフが耳に残る乾いた音で、「Bang」に続く74年2枚目の「Miami」はマイアミのCriteria録音でトム・ダウドが共同prodとしてクレジット。ほとんどの曲がボーリンが書き溜めた曲を改作したもので(ボーリンの死後莫大な音源が発掘され、JG時代、後のパープル時代の作品のデモがラフスケッチな形で残っています)、エフェクターとダビングによって引き立つボーリンのgがききものです。
初めて聞いたのは渋谷さんが取材でNY出張で今泉洋さんがピンチヒッターだった「ヤング・ジョッキー」での”Red Skies”でした。voはロイ・ケナーですが、”Spanish Lover”のみボーリンが担当。リリース後ボーリンとケナーが脱退し、メンバーを補給して「Newborn」というLPをリリースしますがついに日本発売は見送られました。セカンドの「Rides Again」をもじったロゴのシンプルなジャケですが黒字に白で前回と反転。マイアミを象徴させるフラミンゴのピンクが鮮やかでした。
シンコーから出たパープル本で紹介されてたのが最初の出会いでした。スライドの入った乾いたハードロック(重さはない)というのが好みで、その後LP(ML出身の吉成伸幸さんのライナーは書くことなくて原稿用紙のマスを埋めるのに苦労の跡がうかがわれました)からCDというフォーマットは変わっても長年聴き続けてる1枚。CDは今の時代これはないだろうというくらい音圧が低く(ただフォーマットがCDになっただけ)、本国でもまあその程度の扱いなんだろうなあ。リマスターしてくれ。

 

【名曲リレー2779】can’t#3

■Mama Can’t Buy You Love / Elton John(‘79)

エルトン・ジョンフィラデルフィアで録音したトム・ベル・セッションと呼ばれるEPからのカットがこの“Mama Can’t Buy You Love”です。トム・ベルというとフィリー・ソウルの重鎮で「Blue Moves」と「The Single Man」の間の77年に録音され2年後にリリースされたもの。軽快なナンバーですがなんとなく地味。オリジナルLPに入ってません。

https://www.youtube.com/watch?v=scjNpyP0TXE