Another Days

tomorrow's another day、some say …

JG、マザアース

【金曜はジェームズ・ギャングの世界】#8 Miami

74年6月に出た8thは、ハードロック色がやや後退していますがボーリンのgは快調で軽快な曲からヘヴィな曲まで弾きまくってます。”Crusin’ Down The Highway"は、スライドを交えて軽快に聞かせるロックンロール。この乾いた感じがなかなかかっこいい。”Do It”はヘヴィに決めるハードロックで後半のgのリフは後年パープルの”Gettin’ Tighter"でも聞かれます。泣かせるバラードの”Sleepwalker”ではボーリンのエフェクターを駆使したgが輝きを見せます。エナジー時代の”Red Skies”はこのアルバムでは一番ハードな曲かも。コンパクトにまとまったいい曲です。ボーリンが歌う”Spanish Lover”はアコースティックに決めながらスライドを交えます。そしてキャッチーなメロディーの”Summer Breeze”を挟んでドラマティックな”Head Above The Water”でアルバムはエンド。お遊び風の”Miami Two Step”や地味な”Wildfire”以外は皆いいという後期のジェームズ・ギャングでは一番好きです。

ただ74年のツアーの後、ボーリンとロイ・ケナーは脱退。ボーリンはセッションを経てパープルへ参加。ケナーはカナダに戻ってTV関係の仕事をしたのちロウというR&Bバンドに加わります。

 

【名曲リレー1936】way#2

■I’m That Way / Tracy Nelson/Mother Earth(‘72)

トレイシー・ネルソンのマザー・アースは68年にデビューしていますが、ネルソンのソロにも「Mother Earth Presents Tracy Nelson Country」(’69)というのがあったり、マザー・アースの5thがトレイシー・ネルソン/マザー・アースのクレジットが合ったりとなかなかややこしい。マナサスとスティルスみたいなものか?72年の「Tracy Nelson/Mother Earth」(Reprise)は、ネルソンのダンナ(当時はまだ違うか?)のボビー・チャールズやおなじみのエリック・カズ作品を多く取り上げております。ゴスペル色濃いブルージーな歌と演奏の“I’m That Way”はチャールズの有名なBearsville盤に入ってたもの。

https://www.youtube.com/watch?v=O_SzFF68B74