Another Days

tomorrow's another day、some say …

フィールグッズ、ペネトレ、レイ

【金曜はオルガンいろいろ】ボブ・アンドリューズのこと

ブリンズレー・シュワーツのkb奏者ボブ・アンドリューズは後にグラハム・パーカーのザ・ルーモアにも加わる人で、パブロック的な軽快なオルガンを聞かせます。ブリンズレーというグループの性格ゆえザ・バンド的な色合いもあるハモンド(ザ・バンドハモンドが聞かれることは少なくガース・ハドスンが弾くのはローリー・オルガンですが)なんですが、ドクター・フィールグッドのファースト「Down By The Jetty」('75)に客演した際の”The More I Give”での隙間を埋めるオルガンがかっこよかった。つべにある別ヴァージョンの方がよりオルガン度が濃いです。

https://www.youtube.com/watch?v=51qcfiLhXqI

 

モッド系のR&Bタイプのオルガンも行きましょう。セッションkbのミック・ウィーヴァーは、60'sにはワインダー・K・フロッグという自分のユニットを組んでモッド・オルガンのアルバムを何枚か出してました。グリース・バンドの面々をバックに加えたユニット名なのかウィーヴァーのソロ名義なのか、よくわかりませんが流れるようなハモンドさばきはなかなかヒップです。この曲はロッド・スチュワートの同名曲とは一切カンケーないです。「Out Of Frying Pan」('68)から。トラフィックの最初の解散後、ウィンウッド以外の3人がウィーヴァーと組んだ、メイスン、キャパルディ、ウッド&フロッグはセッションしただけで終わった、ということもありました。セッションも無数にあってラビット・バンドリック的な立ち位置にあった人でした。特にキーフ・ハートレーとかジューシー・ルーシー関連でその名前を聞きます。

https://www.youtube.com/watch?v=RYnrRMde7HM

【名曲リレー2644】of#2

■Lovers Of Outrage / Penetration(‘78)

ポーリン・マレイ(vo)をフロントにしたニューキャッスル出身のペネトレイションは、パンクバンドとして登場しながら徐々にニュー・ウェイヴの方向に進みます。Prodは、元ゴングのマイク・ハウレットが手掛けていてデビュー盤「Moving Targets」に入った”Lover Of Outrage”のTVライヴ。意外と音楽的な構成です。観客のパンクスたちも熱い。そのハウレットのprodしたバンドを見にレディング・フェスに出かけたスティーヴ・ヒレッジが急遽シャム69のステージに飛び入りした話は何度も書いてますが、オーディエンスのパンクス達が揉め、ジミー・パーシー(vo)が泣きながら事を収めるという事件が起きました。

https://www.youtube.com/watch?v=iNcJgNq4CH4

 

ただいまのBGMはアンドリュー・レイの「Magician」('71)なり。マシューズ・サザン・カンフォートにいたbassistで、軽いスワンプ風の内容のソロではあります。ただ”Get Myself Together”がメロトロンが炸裂する美メロでプログレファンに受けるでしょう。コメ欄に貼っておきます。

マック、ホール、コーギス

【木曜はマック関連(新)】1・I Believe My Time Ain't Long('67)

ジョン・メイオールのブルーズブレイカーズから独立したフリートウッド・マックは、ピーター・グリーン(g,vo)、ジェレミー・スペンサー(g)、ミック・フリートウッド(ds)、ボブ・ブラウニング(b)で、最初期ジョン・マクヴィー(b)は契約の関係でブルーズブレイカーズと掛け持ちでした。

I Believe My Time Ain't Long”は、67年11月リリースの英デビューシングルで、スペンサー作。エルモア・ジェイムズ好きのスペンサーならではの、”Dust My Broom”の有名なフレーズを引用しています。オリジナルアルバムには未収録で、69年の英編集「聖なる鳥(The Pious Bird Of Good Omen)」に収録。この印象的ジャケは77年のCBSソニーの設立10周年のロック名盤でも印象的なものの一つでした。

https://www.youtube.com/watch?v=cYV88w9iF7M

【名曲リレー2643】day#3

■Break Of Day / John Hall(‘78)

オーリアンズがいったん活動を休止した際にAsylumから出したソロ「John Hall」('78)に入ったメロウな曲。ボニー・レイットローウェル・ジョージがハーモニーを付けていますが間奏のgソロがいかにもこの人らしく泣かせます。

https://www.youtube.com/watch?v=qrsL2EYAU68

 

ただいまのBGMはコーギスの「Dumb Waiters」('80)なり。スタックリッジのメンバーによるニュー・ウェイヴ時代のポップ。美しい”Everybody's Got To Learn Sometimes”を含むセカンドです。

2・Landslide(’75)

22年11月30日のクリスティン・マクヴィーの訃報以後マックは活動を停止しておりますが、23年3月10日のスティーヴィー・ニックスのSofi Dome(California)のステージのアンコールでクリスティンのスライドをバックに”Landslide”が歌われています。

元々は「ファンタスティック・マック」に入ったアコースティックなバラードでリンジーのアコギをバックに歌われます。バッキンガム・ニックス時代のレパートリーのようで、スティーヴィーの父親に捧げられています。

https://www.youtube.com/watch?v=f7ZEe33xcd4

訃報を伝えたBBCニュース

https://www.youtube.com/watch?v=bd7MEI9cJjU

 

 

3・Dragonfly(’71)

「Kiln House」のあとジェレミー・スペンサーが去り、新たに加わったのは旧知のクリスティン・マクヴィー(kb,vo)とアメリ人gtrのボブ・ウエルチ(g,vo)でした。ウエルチは黒人リズム隊とヘッド・ウエスと言うバンドで1枚仏VogueにLPを残しています。昔の本でソウルバンドと書かれてたのは、3人のメンバーのうち白人がウエルチだけだからなんでしょうが、フランスで活動してたのでしょうか?謎です。

この5人態勢でまず録音されたのがシングル”Dragonfly”です。ダニー・カーワン作で「霧がかかったような音づくり」(こういう音を完成させたのはエンジニアなりプロデューサーの手腕なんでしょうか?)は、やはりこの人の持ち味です。詩人のウィリアム・ヘンリー・デイヴィスの詩に曲を付けています。シングル・ヴァージョンよりも出来としてはドイツのTV番組Beat Clubでのライヴ・ヴァージョン(意味のない視覚効果を施してますが…)の方が素晴らしいのです。このメンツによる「Future Games」にも未収録となったシングル・オンリーの曲です。CBSから出た「Greatest Hits」以外ではなかなか聞けません。 

 

https://www.youtube.com/watch?v=_PJ1Sd40d2A

 

4・Trouble / Lindsey Buckingham('82)

「Live」('81)リリース後メンバーはソロ活動に入りますが、リンジー・バッキンガムはほとんど自分ひとりで作り上げた「Law And Order」を米Asylum(だったのですよ!)からリリース。日本ではMercury(フォノグラム)から出ました。ここからの”Trouble”は大ヒット(最高位9位)。繊細なgが聞かれるいい曲ですがパロディのようなPVにはびっくり。ミック、ボブ・ウエルチ、ボブ・ウエストン、ウォルター・イーガン(ロビー・パットンやダニー・ドゥーマを含めてマック・ファミリーだと考えてます)、キャメルのアンディ・ワード、ドゥワイト・トゥイリーらも参加してるとの事。

https://www.youtube.com/watch?v=Kcm3dbuV8Z4

5・Heroes Are Hard To Find('74)

数々の苦難を乗り越えて74年にリリースされた「Heroes Are Hard To Find」のタイトル曲。LA録音で今まで以上に明るくなったムードです。hornsがマックの曲に入るのはひょっとしたら「Mr.Wonderful」以来かもしれません。voはクリスティン・マクヴィー。ジャケットには久々にミック社長が登場。当時日本ではリリースは見送られ初来日の際「クリスタルの謎」という意味不明な邦題で出ました。

https://www.youtube.com/watch?v=Id8e30G6064

6・Sara(’79)

スティーヴィー・ニックスが2枚組「Tusk」('79)で書いた5曲はどれも印象的でして、一番有名なのはセカンド・シングルとなった”Sara”でしょう。アルバムでは6分を超えるナンバーをシングルでは4分台に編集。アルバム・ヴァージョンとシングル・ヴァージョンは違うのですが、まあ長いか短いかの話です。タイトルのSaraに関しては、リンジーと別れたスティーヴィーはその後ミック社長とも恋愛関係にあったといわれますが、ミックとの関係を終わらせる存在だった女性の名前とも、当時のBFドン・ヘンリーとの間に出来た娘(結局流してしまった)に名づけるつもりだった名前とも、言われてます。まあゴシップ的な事、プライヴェートな事はよくわかりませんけど。エコーをかけた歌声が又スティーヴィーのけだるいムードに合っています。最高位7位。

https://www.youtube.com/watch?v=9bWGy0K5VF0

7・I Loved Another Woman('68)

68年2月にリリースされたデビュー作「Peter Green's Fleetwood Mac」(Blue Horizon)からの”I Loved Another Woman”は、”Black Magic Woman”へとつながる原型で、グリーンのオリジナルで甘く切ないgと歌声が印象的。アルバムはボブ・ブラウニング(b)参加の曲もありますが、ブルーズブレイカーズと掛け持ちだったジョン・マクヴィー(b)が本格的に参加したもの。最高位4位(英)まであがり68年のブルーズ・ブームをけん引する存在となりました。

https://www.youtube.com/watch?v=PlD274R1l2M

時は流れて87年のツアーで新加入したリック・ヴィトゥー(元ジャクソン・ブラウン・バンド)は、意外とブルーズに親和性あってこの曲をツアーでカヴァー。

https://www.youtube.com/watch?v=N-Yg0ZMPR80

8・Black Book / Paris('76)

トラブル続きのマックを辞めた後のボブ・ウエルチは、ジェスロ・タル~ワイルド・ターキーのグレン・コーニック(b)、ナッズのハント・セイルス(ds)と、ハードロック・トリオのパリスを結成。汗のにおいを感じさせないスタイリッシュなハードロックとしてCapitolからのデビュー作「Paris」からの”Black Book”が日本ではDJの渋谷陽一がラジオでかけまくり一躍人気バンドとなりましたが、本国アメリカではさっぱりでした。

https://www.youtube.com/watch?v=6cxyGeRQA9o

9・Hi Ho Silver(’70)

「Then Play On」('69)の後、それまでフロントに立っていたピーター・グリーンは脱退、続いて中心となったのはスライドgの名手、ジェレミー・スペンサーでした。グリーン時代末期に、いたりいなかったりが多かったスペンサーの事を3人目のgtrダニー・カーワンがどう思ってたのかはわかりませんけど、ロンドンの南、オールトン近くのメンバーが暮らしていた家(ミックがジェニー・ボイド(姉はレイラのモデルになったパティ・ボイドです)と結婚式を挙げた)をタイトルにした「Kiln House」('70)は、スペンサーのロカビリー〜ロックンロール好きが前面に出て、暗いムードもあったブルーズ時代とは少し変わっています。ジャケットのイラストは正式参加前(レコーディングには参加、ノークレジットですが)のクリスティン・マクヴィーが描いたもの。

"Hi Ho Silver"は、ジョニー・バーネット&ロックンロール・トリオの”Honey Hush”がオリジナルで、フォガットのカヴァー(ロックンロール・トリオの代表曲”Train Kept A Rollin'”のリフを盛り込んだ高速ハードロック化)も知られています。

https://www.youtube.com/watch?v=SLtFX6v-RXQ

10・Eyes Of The World('82)

Mirage」に入ったリンジー曲でダイナミックな”Never Going Back Again”と言う感じ。こういう曲を聴くとリンジーバディ・ホリー・フォロワーぶりがわかりますね。動画はMigrage Tourからでこの頃のリンジーは少年みたいです。

https://www.youtube.com/watch?v=1siQIq6CGEg

11・Woman Of 1000 Years ('71)

ジェレミー・スペンサーが抜けボブ・ウエルチが加わり新たなスタートを切ったフリートウッド・マックは、脱ブルーズ・ロックの試みを徐々に進めてゆきます。正規メンバーとなったクリスティン・マクヴィーを加えた5人組で「Future Games」(’71)では、ミスティックなサウンドを聞かせます。冒頭に入った“Woman Of 1000 Years”は、ダニー・カーワンが書いた最高の1曲でしょう。一般的にはこのモスグリーン色のジャケですが日本盤はクリーム色でした。

 

 

 

12・Ask Anybody / Christine McVie

Mirage」リリース後のインターバルでやっとソロアルバムを完成させたクリスティンは、”Love's Got A Hold On Me”と”Love Will Show Us How”のポップなヒットを出しますが、”Ask Anybody”のような渋い曲もあります。これはスティーヴ・ウィンウッドとの共作で、ウィンウッドのらしいシンセが光ります。英国っぽさも満点でこのセカンドソロ「Christine McVie」からのベストトラックかも。

https://www.youtube.com/watch?v=2HwOpNnXBzs

 

13・Save Me('90)

リンジーが辞め新メンバー2人を加えた新生マックの「Behind The Mask」からのシングルがこの”Save Me”。この辺はもう完全に後追いなのですが、33位とセールス的には苦戦だったよう。とはいえ時代が一回りした今聞くとそんなに悪くない。MTV時代らしくバンドの演奏はちらちらと挿入される程度のPVです。ただ新加入の2人ージャクソン・ブラウンのところにもいた(「Lawyers In Love」の頃)リック・ヴィトーとロカビリー一家の血を引くビリー・バーネット(sswっぽいソロは名盤らしいが未聴入手困難だし)は常に、リンジーと比べられるからやりにくいだろうなあ。voはクリスティン。
 
14・Don'tLet Me Down Again('80)

バッキンガム・ニックス時代のレパートリーである"Don't Let Me Down Again”は、たまにマックのステージでもプレイされたようで80年の「Live」で貴重なライヴ・ヴァージョンが収録されました。縦横無尽に弾きまくるリンジーのgがカッコいいです。

 

 

15・Rollin’Man('68)

「Mr.Wonderful」の成功は控えめなホーンズ(スティーヴ・グレゴリー、ジョニー・アーモンドら)のサポートによる部分もあります。グリーンのgのリフと呼応したホーンズが気持ちいいR&Bの”Rollin’Man”は、グリーンとクリフォード・アダムス(マックのマネージャーで後に偽マックの事件にかかわる人)の共作。

ディーナ、アンドウェラ、JG

【水曜の女たち】ディーナ・ウェブスター

美麗なジャケとすぐに行方不明になったおかげで神格された女神の一人がディーナ・ウェブスターです。英ParlophoneにLPが1枚、シングルが5枚あるフォークシンガー。

唯一作「Deena Webster Is Tuesday's Child」は古い時代のフォークソングと言う感じで個人的にはさっぱりでしたが。美人は得です。動画はディランの"親指トムのブルース"。

https://www.youtube.com/watch?v=9VL3buHMZyE

 

【名曲リレー2642】day#2

■Days Grew Longer For Love / Andwella's Dream(‘68)

先日全作品を集めた?LPボックスが出て一部の人たちを熱狂させたデイヴ・ルイスのアンドウェラ。アンドウェラズ・ドリームと名乗ってた頃はサイケ色が濃い印象でしたが、いかにもなジャケの「Love And Poetry」(’68)の“Days Grew Longer For Love”は、ピート・タウンゼンドが書くような牧歌的なメロディーに力強いロックンロールが乗っかったような曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=odplbeI4q6Q

 

ただいまのBGMはジェームズ・ギャングの「Jesse Come Home」('76)なり。ラストアルバムですでに日本リリースも前作からありません。ハードロック的な曲もありますがハーモニーを生かしたソフトな音作りです。古参のメンバーがリズム隊で曲を書けないので新メンバーに音楽性が流されるのはいつものことですが、もう最初から最後にしようと決めてたようなタイトルとジャケで有終の美を飾ります。”Stealin’ The Show”はハーモニーとメロウなgをフィーチャーしたメロディアスなナンバーです。

 

ヘンリー、シカゴ

【火曜は鷲をめぐる20曲】17・Not Enough Love In The World / Don Henley('84)

ドン・ヘンリーのセカンドソロ「Building The Perfect Beast」('84)は”Boys Of Summer”のヒットもありもはやイーグルスの影を感じさせない力作となりました。今日的な音作りもダニー・コーチマーやマイク・キャンベル(ハートブレイカーズ)の協力もあってお手の物でした。”Summer”や”All She Wants To Do Is Dance”あたりに隠れていますが”Not Enough Love In The World”もいい曲。

https://www.youtube.com/watch?v=Uyxku_gamBs

 

【名曲リレー2641】every#3

■Feelin‘ Stronger Every Day / Chicago(’73)

「Chicago VI」のラストに入った力強いロックナンバー。「遥かなる亜米利加」というアルバムの邦題からわかるようにヴェトナム戦争終結に伴う米国の回想的なムードの中、気張って行こう的なムードが漂うピーター・セテラとジェームズ・パンコウ作品。10位までがるヒットとなりました。

https://www.youtube.com/watch?v=e-wHixgp2RE

 

ただいまのBGMはインディアン・サマーの「Indian Summer」(’70)なり。マイナーな英バンドではありますがくすんだトーンのオルガンが魅力的なバーミンガム(Vertigoレーベルのオーディションに挑んで落選、受かったのは同郷のブラック・サバスという話も)出身の4人組。キーフによるジャケットは異星の風景にも見えます。”Emotion Of Men”は古式ゆかしい英ロックのマナーです。

20・Those Shoes / The Eagles('79)

明るくない曲が多かった「The Long Run」の中で充実したものもありました。フェルダーとヘンリー、フライの共作になる”Those Shoes”はフェルダーとウォルシュの2本のトーク・ボックスを使ったブルージーなもので聴きごたえあります。

https://www.youtube.com/watch?v=S-2BMyZXK5o&list=PLV5K4sK417RjqY9Yt5_12ReNzQGY6PUwc

 

 

18・Smuggler's Blues / Glenn Frey(')

近年は犯罪都市として描かれることも多いアイアミを舞台にした刑事ドラマ「マイアミ・ヴァイス」は、ちゃんとした形で見たことはないんですが80's初めにグレン・フライが出演したエピソードを一部MTVで見たことあり。”You Belong To The City”はこのために書き下ろされた新曲だったと記憶してますが、もとになった世界観は、「The Allnighter」に入った”Smuggler's Blues”でも現れています。後期イーグルスがやればサマになった泥くさいスライド(グレンがこういうソロを取るのは、ひょっとしたら「On The Border」期以来ではないか!)の入ったかっこいい曲。ストーリー仕立てのPVも面白い。フライのセカンド「The Allnighter」(’)に収録。アーヴィング・エイゾフがMCAの社長になった関係でAsylumからMCAに移籍しています。

https://www.youtube.com/watch?v=LSXKyHM133c

 

19・The Confessor / Joe Walsh(')

イーグルス解散が正式にアナウンスされると今まで以上に精力的に活動を開始したウォルシュ。原点であるハードロック・ギターに還ったような”The Confessor”はかなりヘヴィな印象で、他のレゲエっぽいリズムの曲とはずいぶんムードが違いますがこうしてPVまで作られたので本人はその気があったのでしょう。枯れた湖でg弾きまくるこのPVhア妙に迫力があります。チェット・マクラッケン(ドゥービー)、ジェフ・ポーカロジム・ケルトナー、リック・マロッタ、デニー・カーマシー(ガンマ)といった複数のdsが参加してるので誰が叩いてるのか不明。ちなみにbassはファイアフォール→ハートのマーク・アンデスサンタナのダイヴィッド・マーゲン、ルーファスのデニス・ベルフィールド、TOTOマイク・ポーカロ、タンゴのリック・ローサスが参加してます。

https://www.youtube.com/watch?v=quVERH404pA

 

 

【木曜CSNY(新)】Everybody'sBeen Burned / The Byrds('67)

デイヴィッド・クロスビーは41年カリフォルニア、ロサンゼルス出身。65年ロジャー・マッギンと知り合いバーズ結成に加わります。マッギンやジーン・クラークの影に隠れあまり目立たなかったクロスビーの代表作ともいえる「Younger Than Yesterday」収録曲。このジャズっぽいムードも感じされる作風は、CS&Nやソロでも感じられるものです。しばしば難解とか幻想的とか表現されますがよく聞くとすごく美しいメロディーです。

https://www.youtube.com/watch?v=I7Uh8933Jvs

 

ティーヴン・スティルスは45年テキサス、ダラス出身。65年にオウ・ゴー・ゴー・シンガーズに加わりデビュー。Rouletteから出た「They Call Us Au Go Go Singers」ではスティルスが歌ったものが2曲あります。”High Flying Bird”はフォークの範疇にはありますが、エレクトリックなフォークロック風味もあります。作者はヘンスキ=イエスターのジュディ・ヘンスキ。

https://www.youtube.com/watch?v=A1JMJ2p1FqA

 

グラハム・ナッシュは42年英ランカシャーブラックプール出身。ホリーズ時代からポップなメロディーの曲を書き、ハーモニーの要となる高音のvoも魅力的でした。ただグループの方向性をめぐって対立、ナッシュ主導の”King Midus In Reverse”('67)の商業的失敗からグループを抜けることになります。触れるものが黄金に変るマイダス王の話。

https://www.youtube.com/watch?v=sWh0DOAfc7A

 

ニール・ヤングは45年カナダ、トロント出身。いくつかのバンドを経てバファロー・スプリングフィールドに加わりますが、スクワイアーズもその一つ。64年の”I'll Love Yu Forever”は地味ですがいいメロディーのフォークロック。

https://www.youtube.com/watch?v=LAKH8qvT4-4

大村、フェイム、ハイファイ

【月曜和もの80's(再)】春がいっぱい / 大村憲司('81)
再び80'sの懐かしい音も。
赤い鳥のサポートだった大村憲司は、バンブー、カミーノを経てYMOのサポートgtrとして一般的に注目されます。当時そっち系にも詳しかった漫画家の江口寿司の「ストップひばりくん」で大村憲司のセカンドソロ「春がいっぱい」('81)のジャケが余白に正確に模写されてまして。そのタイトルと共に記憶に残ってます。後年Spring Is Nearly Hereという原題があってシャドウズのヒット曲と知った次第。また音楽の扉が一つ開いた気がしました。なおこのアルバムにはロン・ウッドorジョージの”Far East Man”のカヴァーもあって、大村の英ロックテイストが80年のYMOの世界ツアーにもちらりと聞かれたりしてなんとなく親近感ありました(前任の渡辺香津美に比べて~といったって契約の関係でYMOの音源から消されたので聞いてないのですが~という意味です)。
 

https://www.youtube.com/watch?v=Zf1onqMpUl0

 

Soul Life / 近田春夫ビブラストーンズ('81)

キャリアはGS末期にさかのぼる近田春夫のハルヲフォンに続くユニットが、ビブラストーンず。歌謡曲に造詣が深く、オールナイト・ニッポンでも郷ひろみをかけまくってたという印象がありますが、意識した下世話な歌謡ロックが妙にカッコイイ。福岡ユタカ窪田晴男という後にPINKの面々を加えたデビュー作が「ミッドナイト・ピアニスト」で、そのまま平山みきを復活させた「鬼ヶ島」のバックを担当した事は当時大いに話題になりました。

https://www.youtube.com/watch?v=yLQOLztgop4

 

Boys & Girls / サディスティック・ミカ・バンド('89)

桐島かれんを2代目ミカとして再結成したサディスティック・ミカ・バンド(MikaからMicaになってる)の「天晴」('89)からのシングル曲。意外とユキヒロ色が濃いなあと当時思ったこと思い出します。時代柄90's的な音作りでした。

https://www.youtube.com/watch?v=Qqslhxfx1IM

 

種ともこCBSソニーが同時代のポップロックをプッシュした84年のSDオーディションで注目された(この時はThe東西南北、Look、聖飢魔IIなど豊作でした)女性ssw。といっても弾けるポップセンスとポップロックな音作りがラジオでよくかかってました。忘れられない「Che-Che Bye-Bye」('87)はつべにないので、NHK-FMの人気番組「ニュー・サウンズ・スペシャル」のスタジオ・ライヴからタイトル曲。なつかしくせつない名曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=mT7zNlhdO7M

 

 

 

 

 

 

 

【名曲リレー2640】every#2

■Every Knock Is A Boost / Georgie Fame(‘91)

ベン・シドランが興したGo Jazzレーベルから出たジョージー・フェイムの「Cool Cat Blues」に入ったひときわ軽やかでクールなナンバー。元々はルイ・ジョーダンの古いブルーズだったようで、ここではフェイムが弾くエレピも心地いい感じ。80’sにマット・ビアンコが“Yeh Yeh”をカヴァーして再評価されたフェイムは、その後オルガン・ジャズの再評価からレア・グルーヴのブームで復活したのでした。

https://www.youtube.com/watch?v=6-2p8Vui_B4

 

ただいまのBGMはハイ・ファイ・セットの「Hi Fi Blend」('77)なり。赤い鳥が分裂し、紙ふうせんハイ・ファイ・セットに分かれたのが74年。東芝エキスプレスからデビューし、ユーミン曲を彩り豊かなハーモニーで料理するイメージでした。”冷たい雨”はもともとはバンバンにユーミンが書いた曲で76年の「ファッショナブル・ラバー」が初出ですが、77年のベスト「Hi Fi Blend」では駒沢裕城(はちみつぱい)のsteel-gが心地よいカントリー・ロック・ヴァージョン。夏の朝露的なみずみずしさが歌詞にあってませんけど…

 

【先週の読書】

24041■サマータイム・ブルース / サラ・パレツキー(ハヤカワミステリ文庫)
私立探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズ(映画ではキャスリーン・ターナーが演じました)の第1作。昔からこのシリーズ存在は知ってましたが読むのは初めて。個性的な登場人物がいろいろ出てきますがなんとなく乗れずに思ったよりずいぶん時間がかかってしまいました、表紙のイラストは江口寿史。(1982→1985)
 
24042■この世界の片隅に(上)(中)(下) / こうの史代双葉社
映画再見してまた読みたくなったが見つからないんで、オクで落としました。初読は図書館本だったので相当昔。あのアニメがこの原作に忠実に作られてることが分かります。(2006~7)
 
24043■産霊山秘録 / 半村良(角川文庫)
むすびのやまひろく、と読みます。分厚いので後回しになってましたが、半村良の最初期の代表作。特殊な能力を持った<ヒ>一族が戦国時代から現代までどのように生き延びて来たか、という実在人物に絡めた伝奇色を強めた<シン日本史>です。(1973)

ロクワーク、SDG、グリスレ

【オムニバスを聞く日曜】81・Rockwork(CBS:88220-D'75)

ドイツでリリースされたCBS系のアーティストのコンピ。前に挙げた「Rock Busters」から5年ラインナップもかなり変わり、シカゴ、BS&T、サンタナといったヴェテランから、エアロ、BOC、スプリングスティーンなど新興勢力までロックの多様化を感じます。またドイツ編集ということでスターリー・アイド・アンド・ラフィング、モット、アンディ・フレイザー・バンド、そしてバース・コントロールタイタニックなどが、らしい。

 

ちょっと珍しいものを挙げてゆきますが、イアン・ハンターの「双子座伝説」('75)はモット・ザ・フープル辞めてからの初ソロでミック・ロンソン(g)、デニス・エリオット(ds~後にフォリナー)らをフィーチャー。”Once Bitten Twice Shy”はMTHタイプのグラマラスなロックンロール。

https://www.youtube.com/watch?v=oz0EKpTn5gg

 

コーラス・グループのアライヴァルがグリース・バンドと合体したココモは、はっきりと同時代の米ソウルと呼応したファンキー・バンド。メンバーの演奏力が高いことはメンツ見れば明らかですが、兄フランクのサポートでメル・コリンズ(sax)も参加。ボビー・ウーマックのカヴァー”I Can't Understand It”が入っています。

https://www.youtube.com/watch?v=U638fTzLKtk

 

ケヴィン・クローニンが抜けてた頃の売れてないREOの「Lost In A Dream」からの”Throw The Chains Away”はニール・ドーティのホンキー・トンクなpianoが楽しいロックンロールです。

https://www.youtube.com/watch?v=F2zlY82M7Ic

 

英国のバーズ、スターリー・アイド・アンド・ラフィングのファーストから”Nobody Home”はビートルズ的な味わいも感じさせるキャッチーなナンバー。あと何かあればもっと売れたのになあ。

https://www.youtube.com/watch?v=E3AJ6covA9g

 

ノルウェーのバンド、タイタニックが入ってるのがこのコンピがドイツ産(選曲もドイツの人)を物語ってます。ファンキーなハードロックの”Buckshee Woman”はクラヴィネットのザラザラした感じが珍しい。

https://www.youtube.com/watch?v=flOVVxCYhtY

 

【名曲リレー2639】little#3

■Every Little Bit Hurts / Spencer Davis Group(‘65)

Motownでメアリー・ウェルズの後継的存在だったというブレンダ・ホロウェイがヒットさせたゴスペルっぽいバラードの“Every Little Bit Hurts”はソウルフルな英国バンドに好んで取り上げられ、スティーヴ・マリオットをフィーチャーしたスモール・フェイシズもスペンサー・デイヴィス・グループもやっております。若きスティーヴ・ウィンウッドがまだ十代半ばだった「Ther First LP」('65)では表現力がまだまだ幼い分新鮮にも感じます。

https://www.youtube.com/watch?v=jZiq6cenDco

 

ただいまのBGMはグリーンスレイドの「Bedside Manners Are Extra」('72)なり。2台のkbが活躍するシンフォニック系ですが、僕はエマーソンに代表されるプログレ風オルガンやムーグの音が苦手なんで、そういうのが過剰だとつらい。グリーンスレイドの場合、そこまで派手ではないんですが。同じような2kb,gなしのレア・バードと比べると明るいのですが深みはない(好みですけど)。
4枚ある中でこのセカンドが一番評判いい。とりわけ楽しいタイトル曲です。

 

Don'tBlow Your Cool~More 60's Girls From UK Decca(Ace:

 

There Is Some Fun Going Forward +
BBCのDJを務めたジョン・ピールが作ったユニークなアンダーグラウンドなレーベルがダンデライオン(Dandelion)です。ケヴィン・コインがいたサイレン、ユニークすぎる二人組メディスン・ヘッド、スモーキーな歌声のブリジット・セント・ジョン、へヴィなサイケのスタックワディ、ホールワールドのロル・コクシルなどを集めたサンプラーが「There Is Some Fun Going」('72)で、持ってたSee For MilesからのCDはボーナス付きなんでPlusという文字が最後についてます。全体にモノトーンですけど悪くない。まあ五目味というか珠もあれば石もある感じ。
 
 
 
 
 
A Walk On The Moon ('99)
ダイアン・レインが主演した同名映画(邦題は「オーバー・ザ・ムーン」)のサントラです。映画そのものはイマイチでしたけど、音楽は素晴らしい。ジャニス、ヤングブラッズ、ダスティ・スプリングフィールド、ジェファーソンなどの60'sの曲と、そういった曲をカヴァーした新しい人たち。たとえばCS&Nの”Helplessly Hoping”のタクシーライドとトミー・ジェームズ&ションデルズの”Crystal Blue Persuasion”のモーチーバが出色の出来です。
 
 
 
Vanguard Folk Rock Album ('06)
英Big Beatから出たVanguardレーベルのフォーク・ロック系の人を集めたコンピ。フォークロック好きですが、歌詞よりもメロディー派なので、真摯なムードのあるこのレーベルの人たちはやっぱり苦手でした。かつてキングからVanguard のsswものが廉価盤で出た事があったのですけど、やっぱり(僕には)あかんかったので。収録されてる人たちは、パトリック・スカイ、ミミ・ファリーナ、バフィ・セント・マリー、スティーヴ・ジレット、イアン&シルヴィア、エリック・アンダーセン、サーカス・マキシマムら。ジェリー・ジェフ・ウォーカーがいたサーカス・マキシマムはいい感じです。
 
Fallen Angels ('99)
英CamdenがBMG(RCA、Arista、Buddahなど)の音源を使って編んだルーツロック~カントリー・ロックのコンピCDです。ジェイホークス、カウボーイ・ジャンキーズからPPL、マイク・ネスミス、ヤングブラッズ、スプーンフル、果てはディッキー・ベッツ、アウトロウズまで、時空と地域を超えた名セレクトです。当時レアだったリオ・グランデも今ではCD化されております。個人的にはトビー・ボウやパッチワークあたりも加えて欲しかったなあ。今月12日に誕生日だったジーン・ヴィンセントの歌う”Oh Lonesome Me”なんて珍品もあります。
 
Come And Get It ('10)
Appleレーベルが初めてCD化された時の大騒ぎは今でもしっかり覚えてます(その前の「祭り」はトッド・ラングレンの復刻でした)。店頭に積まれたバッドフィンガーのファーストと派手な店頭ポップは、まだCDが売れていた頃の喧噪の風景としてしっかり記憶に残ってます。さて10年に出たこのコンピでは、シングルだけだったロニー・スペクター、クリス・ホッジ、トラッシュ等もフォローした内容がうれしいです。他にもロン&デレクやブラック・ダイク・ミルズ・バンドも収録。
 
これは何としても拡大ヴァージョンが聞きたい! 英ロックの殿堂、レインボー・シアターの75年のクロージング・コンサートのライヴ盤で、仕切ってたChrysalis、Island、Virginの3レーベルのアーティストを収録。Chrysalisが売り出してたササフラスが2曲というのはどうもなあ。プロコル・ハルム、フランキー・ミラー、リチャード&リンダ・トンプソン、ハットフィールド&ザ・ノース、ケヴィン・コイン、ジョン・マーティンとかなり渋いラインナップ。リリースはChrysalisからで昔持ってたのは東EMI芝からの再発LP。邦題は「レインボウ最後の日」。
 
ゲンズブール・トリビュート’95
川勝正幸さん、サエキけんぞうさん、永瀧達治さんが監修した日本人によるセルジュ・ゲンズブール・トリビュート。細川ふみえフランス・ギャルに始まってカヒミ・カリイ、南果歩epo夏木マリらが参加。今聞くと相当懐かしい、渋谷系というかセゾン文化時代の香りがします。一番好きなのはあがた森魚が監督した「オートバイ少女」でデビューした石堂夏央の”ノワイエ”。
 

ウィングス、クイーン

【土曜はポールのウィングス時代30曲】12・Junor's Farm('74)

「Band On The Run」を3人で乗り切ったウィングスは、ライヴ用にメンバーを補強。ストーン・ザ・クロウズにいた若きジミー・マカロック(g,vo)と元イースト・オブ・エデンのジェフ・ブリットン(ds)を加え、レコーディングを開始。またツアー前のリハーサルを「One Hand Clapping」のタイトルで撮影しています。このメンツで残した唯一のシングルが”Junior’s Farm"です。ハッ!というポールの掛け声とブンブンbassが入った強力なナンバーでジミーへの声掛けも含めなかなかカッコイイ。ただブリットンはポールとそりが合わず、結局このあと空手俳優になると宣言して脱退(その後ラフ・ダイアモンドに参加)しています。英16位米3位。

https://www.youtube.com/watch?v=Iz8TQ6lCFfk

 

【名曲リレー2638】little#2

■Crazy Little Thing Called Love / Queen(‘79)

今では「The Game」に入ってますが、当初はシングルとしてリリースされロカビリー風の曲調がバック・トゥ60’sムードだった70's末に大いに追い風になったものでした。“愛という名の欲望”という邦題もなかなかいい感じ。米で4週#1となった曲でした。

https://www.youtube.com/watch?v=zO6D_BAuYCI

スージャ、エドマンズ、エルフ

【金曜の女たち】スーザン・ジャックス

48年、カナダ、サスカトゥーン出身で、"Which Way You Going,Billy"('69)を大ヒットさせたポピー・ファミリーのvoだったスーザン・ジャックスは解散後ソロになりました(旦那のテリー・ジャックスはジャック・ブレルのシャンソンに英歌詞をつけた”Seasons In The Sun”を大ヒットさせます)。この辺はCD化がおくれていますが73年の初ソロ「I Thought Of You Again」はジャケ買いしたくなるようなポートレイトが魅力的。もちろん歌声も素敵です。

https://www.youtube.com/watch?v=vq-G9NJsE6k

 

【名曲リレー2637】while#3

■Take Me For A Little While / Dave Edmunds(‘79)

トレイド・マーティンが書いた“Take Me For A Little While”はいろんな人がやってますがデイヴ・エドモンズの「Repeat When Necessary」からのヴァージョンを。ポップスにも限りないリスペクトを捧げるこの人らしいアレンジです。ゼッペリンのSwan Songから出たこの辺やプリティー・シングスをゼッペリンしか知らないハードロックファン(および当時に日本のロックマスコミ)はどう扱っていいのかわからない風でした。

https://www.youtube.com/watch?v=bFN9mCLOAMY

 

ただいまのBGMはエルフの「Elf」('73)なり。後にレインボウに吸収されることになるエルフはNYで結成されたシンプルなロックンロールバンドで、ミッキー・リー・ソウルのホンキー・トンクなピアノが耳に残ります。とても中世だのバロックだのという世界ではありませんが、”Dixie Lee Junction”のドラマティックな曲展開は、聴きどころがあります。ジャケットの妖精に扮したのはロニー・ジェイムズ・ディオだそうです。この曲は比較的英国風味。

 

アフィニティ、ペティ他、デオダート

【木曜はオルガンいろいろ】リントン・ナイーフのこと

アフィニティは正規にはたった1枚のLPをVertigoに残して消えてしまった英バンドですが、アフィニティ前夜の音源やライヴなど様々なものが発掘されてます。リンダ・ホイル(vo)が加わる前はR&B~ジャズテイストの濃いバンドだったようで、69年のライヴでのこのビートルズカヴァーはまったくオルガンジャズのようにも聞こえます(後半はそうでもないですが)。オルガン弾きのナイーフはアフィニティ以前にはアイスというバンドでシングルが確か2枚あった気がします。

https://www.youtube.com/watch?v=vmYN8z8OHJc

スピリット・オブ・ジョン・モーガン

https://www.youtube.com/watch?v=bxeGrJpFlxE

ゴッズ

https://www.youtube.com/watch?v=3HcufIzlnQo


ハプニングス・フォー

https://www.youtube.com/watch?v=hIQd3dX6dVA

ラフ・ダイアモンド

https://www.youtube.com/watch?v=Bp1REtwOpTg

【名曲リレー2636】while#2

■While My Guitar Gently Weeps / Tom Petty,Jeff Lynn,Dhani Harrison &Prince(’04)

04年のロックンロール・ホール・オブ・フェイムで演奏されたビートルズ曲“While My Guita~”は01年に亡くなったジョージ・ハリスンのトリビュートです。ペティ、リンが歌い継ぎ、マーク・マンのgソロの後プリンスの後半弾きまくりのgがすごい。

https://www.youtube.com/watch?v=dWRCooFKk3c

 

ただいまのBGMはデオダートの「Prelude」('73)なり。デオダートは、ブラジル出身のサウンドイカーでちょうど79年頃CTIレーベルの作品が廉価でキングから出たことがあって雑誌では結構大きく取り上げられていました。シングルカットされ(もちろん編集ヴァージョン)ヒットした”Also sprach Zarathusra”は”ツァラストラはかく語りき”という邦題で知られたニーチェに作品をテーマにしたシュトラウス交響詩のジャズ化。有名なイントロは映画「2001年宇宙の旅」やパープルの"River Deep Mountain High"に引用されてます。デオダートのヴァージョンはさっきジャズ化と書きましたが、今ではフュージョンですね。

 

セリ、リタ、コステロ

【水曜は和もの70's】19・石川セリ

八月の濡れた砂”が有名な人ですが70’s後半にはシティ・ポップ的展開もみせた石川セリ。「ときどき私は…」('76)は女優さんっぽい(つまり歌は本職でない)作りのアルバムですがシュガー・ベイブのコーラスも入った”なんとなく”は昔から好き。しかし♪なんとなく死んだふりなんてしてみた~で始まる歌詞はすごい。アンニュイなラヴソングなんですが不思議系入ってます。

https://www.youtube.com/watch?v=Pit0ezCCrZM

ラスト・ショー

四人囃子

吉田美奈子

吉田拓郎

吉川忠栄

雪村いづみ

憂歌団

山下達郎

山崎ハコ

柳田ヒロ

柳ジョージ

イース

泉谷しげる

 

 

【名曲リレー2635】I’m#3

■I’d Rather Leave While I’m In Love / Rita Coolidge(‘79)

「Anytime Anywhere」(’77)の大ヒットでリタ・クーリッジはそれまであったMOR的な部分を拡大させ、変わって従来のロック色は後退しました。その路線が強調された「Satisfied」(’79)からシングルになったのがキャロル・ベイヤー・セイガーピーター・アレンの共作のバラード“I’d Rather Leave While I’m In Love”でした。いい曲いいメロディーではありますが、ずいぶん遠いところまで行ってしまった感じもします。

https://www.youtube.com/watch?v=yCaq9BOe5Yc

 

ただいまのBGMはエルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズの「Trust」('81)なり。コステロの場合僕は「Girls Girls Girls」という2枚組ベストを好んで聞いてたのでアルバム単体という印象はとてもうすいのです。5thとなる「Trust」は繰り出されるポップ曲の連続でちょっと疲れますけど、スクィーズのグレン・ティルブルックがvoで加わった”From A Whisper To A Scream”はなかなかカッコイイ。アラン・トゥーサンではなくコステロのオリジナル。

フェアポート、ピューリファイ、バファロー

【火曜はカヴァー曲のカ~ディラン編】8・Million Dollar Bush 

「地下室」期のナンバーの”Million Dollar Bash”を最初に取り上げたのはフェアポート・コンヴェンションだったと思います。サンディー・デニーリチャード・トンプソン、サイモン・ニコルが歌い継ぐ楽しいヴァージョンです。ジャケットにタイトルがない「Unhalfbricking」('68)はフォークロック路線からトラッド路線に舵を切ろうとする時期の重要な1枚です。

https://www.youtube.com/watch?v=1FZfpY07baw

 

【名曲リレー2634】I’m#2

■I’m Your Puppet / James &Bobby Purify(‘67)

ダン・ペンとスプーナー・オールダムが書いた“I’m Your Puppet”はジェームズ&ボビー・ピューリファイはフロリダ出身の黒人デュオでいとこ同士なんだとか。サム&デイヴのようなジャンプナンバーよりもこうしたメロウなバラードタイプの曲が映えます。ディオンヌ・ワーウィックのヴァージョンも好き。

https://www.youtube.com/watch?v=rYyCdHUJfb4

 

ただいまのBGMはバファロー・スプリングフィールドの「Buffalo Springfield」(’)なり。世評が高いセカンド「Again」よりも瑞々しいこのファーストの方が好き。それはスティルス色が濃いという部分もあるんですが、歌うことを渋っていたニール・ヤングよりもスティルス、そしてリッチー・フューレイが前面に出ています。この”Go And Say Goodbye”は軽快なサウンドでそこはかとないカントリーロックな味わいがポコ誕生を予感させます。

 

Just Like A Woman

I Shall Be Released

Subterranean Homesick Blues

Tangled Up In Blue Indigo Girls

Changing Of The Guards Patti Smith

 

It Ain't Me Babe Brian Ferry

Don't Think Twice It's Alright Stone The Crows

It's All Over Baby Blue Annie Haslam

New Morning Grease Band

I'll Keep With It Mine Nico

 

Going Going Gone Gregg Allman

Jokerman

Mighty Quinn

You Angel You

If Not For You