【オムニバスを聞く日曜】81・Rockwork(CBS:88220-D'75)
ドイツでリリースされたCBS系のアーティストのコンピ。前に挙げた「Rock Busters」から5年ラインナップもかなり変わり、シカゴ、BS&T、サンタナといったヴェテランから、エアロ、BOC、スプリングスティーンなど新興勢力までロックの多様化を感じます。またドイツ編集ということでスターリー・アイド・アンド・ラフィング、モット、アンディ・フレイザー・バンド、そしてバース・コントロール、タイタニックなどが、らしい。
ちょっと珍しいものを挙げてゆきますが、イアン・ハンターの「双子座伝説」('75)はモット・ザ・フープル辞めてからの初ソロでミック・ロンソン(g)、デニス・エリオット(ds~後にフォリナー)らをフィーチャー。”Once Bitten Twice Shy”はMTHタイプのグラマラスなロックンロール。
https://www.youtube.com/watch?v=oz0EKpTn5gg
コーラス・グループのアライヴァルがグリース・バンドと合体したココモは、はっきりと同時代の米ソウルと呼応したファンキー・バンド。メンバーの演奏力が高いことはメンツ見れば明らかですが、兄フランクのサポートでメル・コリンズ(sax)も参加。ボビー・ウーマックのカヴァー”I Can't Understand It”が入っています。
https://www.youtube.com/watch?v=U638fTzLKtk
ケヴィン・クローニンが抜けてた頃の売れてないREOの「Lost In A Dream」からの”Throw The Chains Away”はニール・ドーティのホンキー・トンクなpianoが楽しいロックンロールです。
https://www.youtube.com/watch?v=F2zlY82M7Ic
英国のバーズ、スターリー・アイド・アンド・ラフィングのファーストから”Nobody Home”はビートルズ的な味わいも感じさせるキャッチーなナンバー。あと何かあればもっと売れたのになあ。
https://www.youtube.com/watch?v=E3AJ6covA9g
ノルウェーのバンド、タイタニックが入ってるのがこのコンピがドイツ産(選曲もドイツの人)を物語ってます。ファンキーなハードロックの”Buckshee Woman”はクラヴィネットのザラザラした感じが珍しい。
https://www.youtube.com/watch?v=flOVVxCYhtY
【名曲リレー2639】little#3
■Every Little Bit Hurts / Spencer Davis Group(‘65)
Motownでメアリー・ウェルズの後継的存在だったというブレンダ・ホロウェイがヒットさせたゴスペルっぽいバラードの“Every Little Bit Hurts”はソウルフルな英国バンドに好んで取り上げられ、スティーヴ・マリオットをフィーチャーしたスモール・フェイシズもスペンサー・デイヴィス・グループもやっております。若きスティーヴ・ウィンウッドがまだ十代半ばだった「Ther First LP」('65)では表現力がまだまだ幼い分新鮮にも感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=jZiq6cenDco