Another Days

tomorrow's another day、some say …

ランディ、エジソン、オルソン

【月曜は鷲をめぐる30曲】4・Daughter Of The Sky / Randy Meisner

00'sの頃かなあランディ・マイズナーの昔の音源が日本盤でもいろいろ出てたことがあってちゃんと聞いておけばよかったなあと後悔。この人は童顔でしたが最年長で、プアー、ポコ、ストーン・キャニオン・バンドで活動後イーグルスに参加したバーニーと並ぶキャリア持ち。リック・ネルソンのカントリーロック路線のストーン・キャニオン・バンドでもハイトーンのコーラスを生かした役割でした。いろいろなプレッシャーに負けて脱退後はネブラスカの農場をやるとか、音楽への夢あきらめず復帰とか、色んな話ありましたが結局は一度浴びたスポットライトの味は忘れられなかったんでしょうね。急いで作った最初のソロ「Randy Meisner」はよく言えば趣味的、悪く言えば地味。甘いgの”Daughter Of The Sky”はいいメロディーです。これゲイリー・オーガンと「Portland」('72)というアルバムを出したビル・ラムの曲。この曲で甘いgを弾いてるのが元エルフのスティーヴ・エドワーズ(つまりリッチー参加のレインボウとなってエルフを追い出された人)なんて調べてみるまで知りませんでした。

https://www.youtube.com/watch?v=Elr0V0gfVB4

 

【名曲リレー2542】happening#2

■What’s Happening / Edison Lighthouse(’71)

コンスタントにシングルが出てた日本ではともかく本国ではエディソン・ライトハウスはやはり“Love Grows”('69)の一発屋的な英バブルガムな存在だったのでしょう。元々スタジオ・ミュージシャンを集めた架空のユニットでしたから、トニー・バロウズは早々とバンドを去り、バンド名の権利を持っていたソングライターのトニー・マコーレイは別のメンバーを連れてきてエディソン・ライトハウスを名乗らせたといいます。71年に出た“What’s Happening”は“涙のハプニング”としてシングルが出てちょっとしたヒットだった模様。マンドリンの調べと哀愁のメロディーが印象的。Voはヴィグラス&オズボーンのポール・ヴィグラスらしいです。

https://www.youtube.com/watch?v=9t2uB3JE3pY

 

【先週の読書】
24003■下町探偵局PART1 / 半村良(潮文庫)
宮部みゆきの作品に半村良からの影響があることは知っておりましたが、この両国を舞台にした下町探偵局(局長の名前が下町・しもまちから)なんかもろですね。下町を舞台にした人情ハードボイルド的連作集です。潮出版社潮文庫って買ったのは初めてでした。滝田ゆうさんのイラストもいい感じの表紙です(裏も)(1977→1983)。
 24004■<新パパイラスの舟>と21の短編 / 小鷹信光編(論創社
海外ミステリ短編の目利きである小鷹氏が70'sの「ハヤカワミステリ・マガジン」の連載していたテーマ別架空のアンソロジーのエッセイ(というか解説)とそれに関連した21の短編を収めた辞書のような本です。長い時間かけてやっと読了。”初めての殺人”(W・フェイ~警官)、”さそり座の女”(C・マージャンダール~夫婦)、”出口”(W・タッカー~脱獄)、”犬の厄日”(C・シェイファー~犬)、”この町売ります”(L・ブロック~殺し屋)、”窓”(R・ブラッドベリ~電話)、”死者からの招待状”(R・ハードウィク~手紙)が特によかった。どっちかというと奇妙な味的な異色作家を中心にセレクトしたテーマです。ただ選ばれた短編は有名作品ではなく雑誌に翻訳されたっきりのものを落穂拾い。(2008)

 

 

セッションdsとしてユーライア・ヒープでも叩いてたナイジェル・オルソンは、全盛期のエルトン・ジョン・バンドのメンバー、さらに何枚かのソロがあります。71年の「Nigel Olsson’s Drum Orchestra And Chorus」は英スワンプにも接近した音作りで、60'sのプラスティック・ペニー時代の仲間ミック・グラバム(g)、フックフットのカレブ・クェー(g)、コチーズのB.J.コール(steel)らをバックにした歌声。メロディーのポップで、70's後半のAOR風味とはまた一味違います。”Sunshine Looks Like Rain”はその1曲目で切ないメロディーです。

https://www.youtube.com/watch?v=Sj0gWsvVfMs

 

ただいまのBGMはナイジェル・オルソンの「Nigel Olsson’s Drum Orchestra & Chorus」('71)なり。全盛期のエルトン・ジョン・バンドで叩くdsで60'sにはプラスティック・ペニー、ユーライア・ヒープにも参加。70's後半の”Dancing Shoes”などメロディアスなバラードがトップ40ファンには人気でしょうか。この71年作はスワンプ風味もあってリオン・ラッセル曲の”Hummingbird”ではキャシ・マクドナルド(vo)を起用し盛り上げます。