Another Days

tomorrow's another day、some say …

種、カーティス、サリー

【月曜和もの80's】Che-Che Bye-Bye / 種ともこ('87)

種ともこは、CBSソニーが同時代のポップロックをプッシュした84年のSDオーディションで注目された(この時はThe東南西北、Look、聖飢魔IIなど豊作でした)女性ssw。といっても弾けるポップセンスとキャッチーなメロディーでラジオでよくかかってました(”10円でごめんね”とか”みんな愛のせいね”とか)。忘れられない「Che-Che Bye-Bye」('87)はつべにないので、NHK-FMの人気番組「ニュー・サウンズ・スペシャル」(高橋基子がDJ)のスタジオ・ライヴからタイトル曲。なつかしくせつない名曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=mT7zNlhdO7M

 

 

【名曲リレー2647】peace#3

■We Got To Have Peace / Curtis Mayfield(’71)

「Curtis」に続くカーティス・メイフィールドの2枚目のソロ「Roots」は、インナーに71~72年にカレンダーがついたものでした。“We Got To Have Peace”は、その名の通り人間愛と平和を歌ったニュー・ソウルのメンタリティーを象徴しています。メロディーに寄り添ったストリングスが優し気な名曲。この辺のニュー・ソウルはもちろん苦手なものもありますが、ぐっとくる曲も多いです。

https://www.youtube.com/watch?v=jZeKT0UctOQ

 

ただいまのBGMはサリー・オールドフィールドの「Water Bearer」('78)なり。マイクの姉で十代の頃はサリアンジーというフォークデュオを組んでましたが、78年にBronzeからソロデビュー。当時なぜか日本発売は見送られたりして、なかなか実際に耳にすることはかないませんでした。アコースティックなフォーキーな音ですが、この人の持ち味である清楚キャラ全開です。”Mirrors”はちょっとしたヒットとなった記憶。

 

【先週の読書】

24044■愛なき世界(上)(下) / 三浦しをん(中公文庫)

相変わらず学術的な部分は飛ばし読みにしてしまいますが、植物ヲタ院生(♀)とレストランのバイト(♂)の実らない恋の話。但し悲壮感はあまりないのです。

24045■リバー / 奥田英朗(集英社)
基本3年以内は再読しないというなんとなくのルールはあるんですが、面白かったという印象はあったものの細部はすっかり忘れてた「リバー」を1年ぶりに再読。まあ前に書いた感想と同じですが、圧倒的な分量ではありますが、一気に読ませる力でグイグイ押されうねりのような中に没入してしまいます。
期待通りの大作。未解決に終わった猟奇連続殺人事件から20年、再び同じ手口で渡良瀬川周辺で事件が起き、群馬県警、栃木県警、20年前の犠牲者の父親、元刑事、若い新聞記者、新たな容疑者、証拠不十分で釈放された20年前の容疑者、スナックのママの視点で描かれる群像劇です。動機など明確にされない部分がなおリアルな手触りを残します。
24046■昭和50年代東京日記 / 泉麻人平凡社
それこそ「ナウのしくみ」の頃から作者のエッセイというか回想話にはなじんでますが、昭和50年代という括りでの話懐かしいものばかりでした。すっかり忘れてた”ソウルこれっきりですか”とか。古いFBのお友だちの岸本さんのお名前があとがきに出てきて嬉しい。(2023)
映画が先だったか原作が先だったか忘れましたが、こうのさんとの出会いの作品として忘れがたいものがあります。