Another Days

tomorrow's another day、some say …

スティーヴィー、J5

【スティーヴィーの25曲】24・Sorcerer

古くはバッキンガム=ニックス時代に書かれたという”Sorcerer”は、バッキンガム・ニックスのデモも残っていてなんでも聞けるなあ…と思います。84年の映画「Streets Of Fire」のサントラでマリリン・マーティンへの提供曲として復活後、セカンドソロ「The Wild Heart」でやっとスティーヴィーの正規音源として登場しています。

https://www.youtube.com/watch?v=i0BU2zI7Enc

 

 

【名曲リレー2507】doctor#3

■Doctor My Eyes / Jackson 5(’72)

ジャクソン・ブラウンは72年の出来たばかりのAsylumからデビューしますが、ソングライターとしてあくまでも知る人ぞ知る存在で、ヒット曲とは無縁。そういう意味ではイーグルスがヒットさせた”Take It Easy"と本人による”Doctor My Eyes”のヒットが一般層に、この人の名前を認知させたようですね。ただイギリスでは別のジャクソンによるジャクソン5のこのカヴァーもヒットしています。最初に歌うのはMJですが、リリース後間もないこの曲を引っ張ってきたのはさすが先見の明があります。

https://www.youtube.com/watch?v=D2zWXpdZo8g

【先週の読書】

嗤う闇・女刑事音道貴子(乃南アサ新潮文庫)はシリーズの第3短編集で、舞台を隅田川東署に移してのもの。ああもうすぐで終わっちゃう寂しさがあります。

黄色い家 (川上未映子中央公論新社)は、最初途中までの感想は、吉本ばななみたいな印象。結構な厚みで、サクサク読み始めましたが、途中息苦しくなる場面も多く思ったより時間がかかってしまった。今年を代表する作品でしょうね。お金にとらわれてしまった少女、花の物語。出てくる人たちが皆ワケアリというかクズ的な人で、さもフツーっぽく描かれ(手を染める犯罪も)、それはそれで困るなあとも思った次第(^^;
夢の底から来た男(半村良、角川文庫)は、なかなかノレなかった短編集。サスペンスとSF的な作品が5編。人を錯覚させる能力がある男が錯覚屋なる商売を始めるナンセンスな”錯角屋繁昌記"がいいけど、後はイマイチ。
 

 

風土記】Affinity~Linda Hoyle

ただいまのBGMはアフィニティーの「Affinity」('70)なり。アンダーグラウンドの香りをぷんぷんさせた女性voの英ジャズロック傑作。ディラン、スプーンフル、ニーロなどのカヴァーが多いけど、オリジナル曲の方に聞きどころあり。レイトン・ナイーフのハモンドが古式ゆかしい英ロックのトーンです。リンダ・ホイルのvoが圧倒的な存在感のThree Sisters”です。余談ながら独RepertoireによるVertigoレーベルのCD化の最初のヤマで80's後半、CDというメディアの登場でカタログの見直しが行われ新たな時代に入った感を強くしたものです。

 

アフィニティの紅一点リンダ・ホイルは解散後ソロ「Pieces Of Me」('71)を出していて、英クラシック・ロックファンには垂涎の1枚でした。そこに入ったニーナ・シモンのカヴァー”Paper Tulip”は、シャウトを押さえまるで別人。バックはクリス・スペディングがいた頃のニュークリアスでした。激レアな動く姿がありました!