Another Days

tomorrow's another day、some say …

スティーヴィー、ストライフ

【月曜はスティーヴィー・ニックスの40曲】14・Gold Dust Woman('76)

「Rumours」の最後に入った”Rhiannon”タイプの重い曲。以後ソロ時代も重要なレパートリーとなっています。しかし50年近く経っても初来日の「ヤング・ミュージック・ショー」の動画がつべに残ってるのはすごい。この動画は武道館のライヴに移動中の車窓から撮った風景やバックステージの様子をコラージュしています。

https://www.youtube.com/watch?v=x6hkY4VvQAA

 

【月曜はスティーヴィー・ニックスの40曲】15・Edge Of Seventeen('81)

ポリスの”Bring On The Night”のgリフを借りた、とワディ・ワクテル(g)はインタビューで答えてましたが、「Bella Donna」に入った疾走するロックンロール。このイントロのgがやっぱりこの曲のキモであります。決して美声ではない(むしろカエル声ともいえましょう、失礼)スティーヴィーの声が最も映えるのもこのタイプ。

 

16・Beautiful Child

17・For What It's Worth

18・Angel

19・I Miss You

20・Wild Heart

21・In Your Dreams

【名曲リレー2437】better#3

■Better Man Than I  / Strife(‘75)

Chrysalisレーベルには珍しいハードロックのストライフはリヴァプール出身。「Rush」というデビュー作では武者の一騎打ちというジャパネスクなジャケ。ブギとシャッフルを繰り返すようなNWOHM的なスピード感の曲もあって当時は全く無視されてましたが、後に一部で評価されたらしい。この“Better Man Than I”もスピーディーで乾いたリフは、情緒に訴えないハードロックとして異色。

https://www.youtube.com/watch?v=2cI5spg1jV4

 

【コーラス&ハーモニー】コウマス

暗黒舞踏のようなファーストのジャケットが怖かったコウマスというイギリスのプログレ~フォークなバンドがおりました。アコースティックなサイケ・バンドで、Virginに移籍した「To Keep From Crying」(のビクターからの再発盤)を「ゴングやヘンリー・カウのメンバーが参加」という帯につられて買ってしまった高校生でした。参加してたのはディディエ・マラーブ(ts)とリンジー・クーパー(basoon)だったのです。ライナーにも何度も「狂気の」と言う言葉が出てくるのですが、ハーモニーが美しい”Children Of The Universe”もどことなく怖くなってくるような感じです。音楽聞いててこういう気分になる事はあまりないので稀有な存在ではあります。

https://www.youtube.com/watch?v=PMTG87FRf8k

 

【先週の読書】

「私は存在が空気」(中田永一祥伝社文庫)は”超能力持ち”を主人公にした短編集。ラノベとは言わないけど乙一が中田名義で書く作品はもうちょっと大人向きにしてと願う部分がどこかあるのです。これも悪くはないけどね。”少年ジャンパー”と”ファイアスターター湯川さん”が好き。

夜果つるところ 」( 恩田陸集英社)は、第80作。前作「鈍色幻視行」の中で語られていた架空の作家、飯合梓の作品中作品「夜果つるところ」。ご丁寧に奥付の作者欄や略歴が飯合名義になっています。2.26事件の頃の反乱軍幹部の隠れ家となった「墜月荘」を舞台とした耽美的なストーリー。ちゃんとミステリ的なオチもあります。前作「鈍色~」と対になった作品なので、こっちを先にも読むのが筋かな。ちなみに「鈍色」は足掛け15年かかった大作で、「夜果つ」を映画化しようとするもいつも関係者が亡くなるなど事件が起こり、映画関係者が客船でクルージングする際に起きた奇妙な事件の話。「夜果つ」の方は2010年に完結していたものの、これだけ刊行するわけにいかず延びてたようです(2023)。

「虚空王の秘宝」(半村良徳間書店)は別で書いたんで割愛。