Another Days

tomorrow's another day、some say …

スティーヴィー、ノーランズ

【月曜はスティーヴィー・ニックスの40曲】8・Landslide('75)

元々はバッキンガム・ニックス時代のレパートリーで、リンジーのアコギに乗せて歌われるフォーキーな曲です。父親に捧げられてますが、しばしばステージでは、"This is for you"というセリフの後に歌われました。動画は75年、マックに参加したばかりの頃のライヴ音源(音声のみ)。

https://www.youtube.com/watch?v=bit9wfQkV2c&t=2s

 

【名曲リレー2395】gotta#3

■Gotta Pull Myself Together / Nolans(‘)

“I’m In The Mood For Dancing”の大ヒットで日本でも人気者となったノーランズは元々ノーラン・シスターズを名乗っていた姉妹グループで伝統的な英国産MORが時流に乗ってポップ風味を帯びた感じ。続くヒットとなった“Gotta Pull Myself Together”は“恋のハッピーデート”という邦題で知られたナンバーでした。

https://www.youtube.com/watch?v=xYm7oW65HZE

 

【先週の読書】

今月の恩田さんは夏休みの悲劇を描いた「蛇行する川のほとり」(中公文庫)に。内田善美の「ひぐらしの森」をやってみたかった、と後にインタビューで答えてますが今でいう「百合」をちらつかせ、酒井駒子さんの表紙のレトロなガーリーなムードが漂わせた、かつての少女漫画へのオマージュ。主人公は早熟な十代の少年・少女で、それぞれに共通の忘れかけた昔の事件に関する秘密があり(あることも隠している)~となると「ネバーランド」や水野理瀬ものに通じるムードもあります。当初は新書サイズで3巻に分けて(視点が章ごとに違うので)出たものでした(2004)。
やっと順番回ってきた村上春樹の新作「街とその不確かな壁」(、無し)。先日読んだ「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」('85)の「世界の終わり」の部分は、80年の中編「街と、その不確かな壁」(、有り)のモチーフを借り改作した作品ですが、今回再び改作した別の話が本書。例によって少女の描写やら珍名がいつものハルキさん的でうれしくなりますが、現実世界で心を通わせるぼくと彼女(きみ)と彼女が「本当の自分が住む「壁に囲まれた町の(この町の図書館で働く彼女(君)と夢読みに通う私の)話」の第1部は「世界の終わり」と同じような感じでちょっと時間かかりますが、現実世界に帰ってきた私が福島県の図書館長になる第2部から快調なペースで読めます。「失われてしまった大事な人」というのは村上春樹の永遠のテーマなんでしょうねえ。きっとまた時間をおいて何度も読むことになるでしょう(2023)。