Another Days

tomorrow's another day、some say …

マクダフ、セトラーズ

【金曜はオルガンいろいろ】ジャック・マクダフのこと

ロックのオルガンのルーツをさかのぼってゆくとR&B系のオルガン、ジミー・スミスヤジャック・マクダフなどのジャズ・オルガン、プログレ系ルーツ(といったも連中はプログレ化する前はサイケ時期があったのでR&B系のオルガンと重なる)のクラシックの教会オルガンあたりにたどり着きます。一時期Blue Noteなどオルガン・ジャズがレア・グルーヴ的に聞かれてたことがあって、ソウルジャズ関連の再発ものいろいろ出てましたが、総じて音圧が低いというか、ヴォリュームが小さいのです。やはりロックは音量が大きいのだなあとも感じたのです。というわけでソウルジャズ系のオルガンから、ブラザー・ジャック・マクダフの「Down Home Style」('69)からのラスカルズのカヴァーの”Groovin’”を。多分ピーター・バラカンさんのラジオで聞いたのが最初。

https://www.youtube.com/watch?v=j_XQtIn4_dw

モッド系のR&Bタイプのオルガンも行きましょう。セッションkbのミック・ウィーヴァーは、60'sにはワインダー・K・フロッグという自分のユニットを組んでモッド・オルガンのアルバムを何枚か出してました。グリース・バンドの面々をバックに加えたユニット名なのかウィーヴァーのソロ名義なのか、よくわかりませんが流れるようなハモンドさばきはなかなかヒップです。この曲はロッド・スチュワートの同名曲とは一切カンケーないです。「Out Of Frying Pan」('68)から。トラフィックの最初の解散後、ウィンウッド以外の3人がウィーヴァーと組んだ、メイスン、キャパルディ、ウッド&フロッグはセッションしただけで終わった、ということもありました。セッションも無数にあってラビット・バンドリック的な立ち位置にあった人でした。特にキーフ・ハートレーとかジューシー・ルーシー関連でその名前を聞きます。

https://www.youtube.com/watch?v=RYnrRMde7HM

 

【名曲リレー2651】man#3

■Nowhere Man / The Settlers(‘66)

セトラーズはシーカーズタイプの3人組男女混成コーラスグループです。シンディ・ケント、マイク・ジョーンズ、ジョン・ファイフがメンバーで66年のビートルズのカヴァー"Nowhere Man"(Pye)が一番知られているでしょうか。オリジナルは「Rubber Soul」からで、オーヴァーランダーズが"Michelle"を、トゥルースが"Girl"を、フルーガル・サウンドが"Norwegian Wood"を、次々とカヴァーしたのもこの時期です(すべてPye傘下のグループ)。これらはPye音源を管理していたSequel(現在はCastle Communicationsを経てSanctuary)から92年に出たBeat EraシリーズのVol.2「Hippy Hippy Shake」に入っていました。

https://www.youtube.com/watch?v=Txtldlm00ZA