【ケヴィン・エアーズの30曲+】27・Something In Between('92)
Virginとの契約はワンショットだったようで再び沈黙ののち、フェアグラウンド・アトラクションのマーク・E・ネヴィンの参加が当時のCDの帯に大きく書かれてたと記憶しています「Still Life With Guitars」がPemanentというレーベルからリリース。そう時代はLPからCDに完全に移っていたのです。”Something In Between”は、ネヴィンとの共作で美しいpianoの弾き語り。ところでCD時代になってエアーズの最初のアルバムは89年に出た編集ものの「Banana Productions」でこれは2LPとCDの両方出てました。そして同じころ英BGOがHarvest時代のオリジナルアイテムをLPとCDで再発しはじめ、日本盤CDも遅れてMSIからリリース。「Still Life~」もそのMSIからリリースでした。
https://www.youtube.com/watch?v=vb7YveRfBcw
【名曲リレー2296】last#2
■Last Chance Texaco / Rickie Lee Jones(’79)
今では映画的なストーリーの歌詞の歌は多いですが、70’sはこういうの上手い人は数少なくしかも本当に上手い。リッキー・リー・ジョーンズもその一人で、デビュー作に入った“Last Chance Texaco”は、これを逃したら最後のテキサコ(というチェーンのガソリン・スタンド)、しかもガソリンもあまりない、という状況が何となく浮かんでくるのです。もう20年位前ネット友のCさんが訳してくださった対訳も懐かしい。リッキー・リーの最初の2枚はおりに触れて聞き直したくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=2ZWRPse9BZ8
【先週の読書】
行き詰った時再読する作品っていつもありまして、「ファイアボール・ブルース」、「ファイアボール・ブルース2」(桐野夏生、文春文庫)もそのグループ。女子プロレスラーを主人公にしたハードボイルドなミステリというよりも付き人の近田の目を通してのスケッチ。女子プロレスはほんの一時期、JWPをWOWOWで見てたくらいですが、神鳥忍をモデルにした火渡抄子には尾崎魔弓、付き人の近田には天野理恵子(カルロス天野)がダブるのです。連作長編でいったん完結した話でしたが、恐らくはキャラクターを使ってのオファーがあったのでしょう、大人の事情で書かれた続編「2」は、前作の結末がなかったことになった世界。スピンオフという言葉は当時あったかなあ?