【オムニバスを聴く日曜日】33・FM~Original Soundtrack(MCA:12000-US'78)
映画そのものは結局未公開に終わりました映画「FM」(ジョン・アロンゾ監督)のサントラは、それまででの映画音楽の概念を打ち破る、ポップ・ロックの既成曲のオンパレード。題材がFM局をめぐるドラマだったのでその辺のセンスは今までにないものでした。既成曲ではなくを新曲だけで構成してゆくアイディアを考えたのは、フロントライン・マネージメントのアーヴィング・エイゾフでしたが、それはまたこれからの話。映画には目玉だったリンダ・ロンシュタットのライヴシーンも挿入されました。タイトル曲はスティーリー・ダンの新曲。しかしまるでエアチェックしたカセットの様だ、とまわりのみんな言ってました。
「Aja」をリリースして飛ぶ鳥を落とす勢いだったスティーリー・ダンのタイトル曲。元々は”No Static At All"という曲を強引にFMに絡めた気もしないでもないです。
https://www.youtube.com/watch?v=HV3zWSawJiw
劇中リンダ・ロンスタットのライヴ・シーンがある関係でサントラにも未発表ライヴとして2曲収録されてます。”Tumbling Dice”はストーンズ・カヴァーでこってりとしたローニン(まだ結成以前ですが)の演奏もききもの。もう1曲はウォーレン・ジヴォン作の”Poor Poor Piful Of Me”
https://www.youtube.com/watch?v=kjNNo705Lwc
【名曲リレー2295】blues#3
■Last Blues / Bakerloo(‘69)
後にコロシアム、ハンブル・パイのデイヴ・クレムソン(g,vo)をフィーチャーしたブルーズ・ロックトリオのベイカールーはアンダーグラウンドなムード(地下鉄だし)に満ちたデビュー作(Harvest)を出して解散してしまいました。クリームからの影響も多々感じられます。
静と動の魅力がある“Last Blues”も名演。