Another Days

tomorrow's another day、some say …

エアーズ、イヴォンヌ

【ケヴィン・エアーズの30曲+】15・Blue('76)

第2期ケヴィン・エアーズ・バンドのライヴは、マクラッケン=タウンゼンドのリズム隊は残り、ズート・マニーのアニマルズ時代の同僚アンディ・サマーズ(ポリス結成直前)が参加。この時期のライヴはBBC音源で出てますがまとまった形で出してほしかったなあ。「Mananas」のラストに入った”Blue”は70's初めのエアーズをちょっと思わせる「英国ロック風」(こういう書き方が意味ないことはわかってます)です。

https://www.youtube.com/watch?v=nwcdjbtyWYM

 

 

【名曲リレー2205】across#3

■Cold Wind Across My Heart / Yvonne Elliman(’79)

ナイトのデビュー作に入ったトム・スノウ作のパワー・バラードを同じ時期イヴォンヌ・エリマンが「Yvonne」でカヴァー。スティーヴィー・レンジの表現力にはかなわないのですがなかなかいいです。しかし日系のイヴォンヌは、写真によっては別人に見えるものも多いのです。このアルバムが多分最新作。

https://www.youtube.com/watch?v=FlEb0v3mINw

【今日のバカラック】Make It Easy On Yourself

ドラマティックでゴージャス、というのもバカラック曲の魅力なのですが、ジェリー・バトラーが歌った”Make It Easy On Yourself”(’62)は、特にそう感じます。ウォーカー・ブラザーズの65年のカヴァーの方が16位とチャート的には上でした(バトラーは20位)。

https://www.youtube.com/watch?v=bZTS9H-l5qQ

【先週の読書】
23018■四季・波留子 / 五木寛之(集英社文庫)
シリーズ第2作。79年に「奈津子」が出て8年後に長女の「波留子」が出るのですが、その時点でもう興味を失ってたので今回が初読。四季とタイトルにあるので最初から4姉妹の話を書く予定でだったのでしょうが、間が空いたのは「奈津子」の映画化ドラマ化などがあったのかもしれません。着物の似合う古風な長女が実は奔放だった、という今ではよく聞く話になっています。最初の方に出てくる別れた夫と再婚する若い女の話は蛇足かも。(1987)
23019■紫紺のつばめ・髪結い伊三次捕物余話 / 宇江佐真理(文春文庫)
すっかり忘れてましたが、お文と別れ、犯人と間違われ、よりを戻し、仇討ちを止め、不破の仕事も再び手伝うようになる、と結構いろんなことが起きた第2作でした(1999)。
23020■月の裏側 / 恩田陸(幻冬舎文庫)
今月の恩田作品はこれにしました。モダンホラー的な作品を量産してた頃、これまだ8作目なのです。ジャック・フィニイの「盗まれた町」という侵略SFの古典がありまして、作中にも出てきますし、それを下敷きにして書かれたことはわかるのですが、昔はフィニイへのオマージュの部分ばかり語られ、スカッとした終わり方でも、そして恐怖は続く的(ヒッチコックの「鳥」的)な終わり方でもないラストの違和感が多少あったのです(今では割り切れたエンディングの作風ではないことはわかってますが)。
何回目かの再読で気づいたのは、「見かけは侵略SFだが、侵略する側とされる側が後半で逆転し、それまで書かれてきた侵略SFを無力化してしてしまう」という部分。つまり単純に水路の中から住民を別のものに変える存在の話ではなく、別のものに変わってしまった人のほうが多ければ、そっちが大多数になって、問題ないよという発想。このマジョリティー化を力技で阻止したのが岡本喜八監督の映画「ブルー・クリスマス」なのですが、それはまた別の話です(^^)
だから妙に爽やかなこのエンディングで、スピンオフ的な「不連続な世界」に続いても何に問題もないわけです。年を重ねてゆくごと、読み続けてゆくごとに、感じ方が変わってゆくのも面白いです(2000)。
23021■機龍警察・完全版 / 月村了衛早川書房
再び第1作に戻っての再読ですが、一度最新作まで読んでると周辺のキャラも味わい深いことがわかります。今回は姿警部編。以前としてガンダムみたいなイメージなんですがキモノ(2014)。