Another Days

tomorrow's another day、some say …

エアーズ、ボビチャ

【ケヴィン・エアーズの30曲+】11・After The Show

74年にはもう2枚ノン・アルバムのシングルが出ます。「夢博士」のアウトテイクなのかルパート・ハインprodの”The Up Song”、そしてノーマン・スミス(フロイド初期のprodでハリケーン・スミスの名前でノスタルジックなナンバーをヒットさせた人)とエアーズのprodになる”After The Show”です。とりわけ後者のゆったりとした哀愁のメロディーはとてもいい。これはSee For Milesの「Collection」というコンピで割と早い時期に聞けたナンバーでした。そのB面”Thank You Very Much"もノンアルバムでした。

 

 

 

 

 

【名曲リレー2177】water#3

■Clean Water / Bobby Charles(‘87)

87年にドイツから突然出たボビー・チャールズの新作にはびっくりでした。僕はパイドで買った記憶ありますが、軽やかなタッチのイラストのリラックスしたムードがルーツロックXデジタルの当世風の味わいと相まって貴重でした。タイトル曲“Clean Water”は子供たちのコーラスが入ったエコロジー・ソング。17分30秒から。

https://www.youtube.com/watch?v=WEe23sHrkNs&t=63s

 

【先週の読書】

23005■魔眼の匣の殺人 / 今村昌弘(東京創元社
シリーズ第2作です。前作は本格苦手でもついてゆくことは出来ましたが(驚愕設定で)、今回は読んでるだけで頭こんがらがってきました。筋を追うのにも精一杯。本格好きのミステリファンならOKかもしれませんが、それ以外の読み手を引きこむのはちょっとつらいのかも。遠田さんの表紙に内容が負けてる感じでした(ファンの方すいません)。(2019)
23006■新編 怪奇幻想の文学2・吸血鬼(新紀元社
21世紀によみがえった新怪幻文の第2巻は吸血鬼テーマのアンソロジー。有名なブラム・ストーカーの「ドラキュラ」以前の作品を収めたアンソロジーも最近は出てるのですが、ここではいろんなタイプの作品を。ヴァクスマンとトルストイの19世紀の作品はいかにも時代がかった面白さがありました。既読はマシスンの2編だけではありましたが、最後の中編「不十分な答え」(エイクマン)が難解でよくわけわからなかったのがややマイナス。セレクトはモダンホラー以前の作品中心ですが、どれも愛情あふれる翻訳でこの叢書好感が持てます(2022)。
23007■聖母伝説 / 半村良(ハルキ文庫)
いつもならトンデモ展開になる半村良の伝説シリーズですが、これは処女懐妊をテーマにしながらSF作家を目指すバーテンの主人公の日々をつづった普通小説の味わいもあります。そういう部分での上手さはさすがです。(1976→1999)
23008■今日のハチミツ、あしたの私 / 寺地はるな(ハルキ文庫)
寺地さん、今年の1冊目。主人公の恋人のダメダメぶりがすごくて、途中からめげるのですが、ポジティヴ思考の主人公に背中を押されます。蜂蜜嫌いの僕ですがこの話は嫌いではないです。「居場所」の話。(2017)