Another Days

tomorrow's another day、some say …

ライダース、スティルス

【月曜和もの80's】トンピクンッ子 / ムーンライダース('82)

白井良明が歌う”トンピクンッ子”はムーンライダーズの「青空百景」('82)に入った奇妙なそして勢いのあるナンバー。レーベルをJAPANに移してニュー・ウェイヴ路線も極まった感じですが、ここでのサイケ風味と破天荒な歌詞が面白い。♪これからは~お風呂に入るジョーブな子~とあやしてお風呂に入れた人たちも絶対多そうです。ちなみにタイトルは江戸弁で粗忽者的な意味らしい。このジャケ鳥取砂丘とは知らなんだ。

https://www.youtube.com/watch?v=ZmSwGI4rPXI

 

 

【名曲リレー2759】word#3

■Word Game / Stephen Stills(‘)

ティルスのアコギの弾き語りタイプの曲は、例外はあるものの思いのほか躍動感があって、意外と飽きさせないのです。「2」に入った“Word Game”は高速フォーク・ブルーズといった感じで歌いたいことが多すぎで行間からあふれる感じ。

https://www.youtube.com/watch?v=H-lwvn9GN5w

【先週の読書】

24089■きのうの世界 / 恩田陸(講談社文庫)

会社の上司の送別会を最後に消息を絶っていたサラリ-マンが、1年後、住んでいたところから遠く離れた街で、刃物で刺された見つかった。彼は変名で街の「調査」を行っていたらしい…というミステリアスなオ―プニングです。神の視点で書かれていて、途中「あなた」があの人と気づいた瞬間。やられたわ~とも思いましたが、いわゆるミステリとは違います。この辺はいつもと同じ。「街の秘密」をテーマにしています。(2008)

キングがリチャード・バックマンの名前で出した作品でシュワルツェネッガー主演の映画公開に合わせての翻訳でした。賞金を懸けた逃走ゲームに人々が熱中する近未来、貧しい主人公が娘の薬代のため参加する話。TVの「逃走中」の元ネタになってる部分あるなあ。パルプ・フィクションゆえ深味はないけど、楽しめました。(1987)
24091■タマゴマジック / 恩田陸河北新報出版センター)
仙台の地方紙「河北新報」に連載された短編とエッセイを基にした変則的な短編集。「河北新報」の出版元から出すことに重きを置かれてまして、”魔術師1999”が書き下ろしとして登場。まだ震災から5年しかたってなかった99年の仙台を舞台にした小品は、結構昔の作品”魔術師”を知ってるとより楽しい(そっちも収録)。(2016)