Another Days

tomorrow's another day、some say …

キャロ、イネクシス

【月曜の女たち】キャロ

誰も覚えてないでしょうが、80年に「妖炎」という邦題のLPをWEAから出したドイツの女性シンガー、キャロ(Caro)。この”Be Somebody”という曲は、エアチェックしたカセットに入っておりました。ちょっとベニー・マードーンズの”Into The Night”的でもあります。
という文章を「じゅうたん」に書いたらSekiguchiさんが反応してくださったのは1年以上前の話です。油断すると脳内再生されるメロディーの歌謡ロックでした。ちなみにこのファーストはドイツと日本でしか出てません(未CD化)。
 
 

【名曲リレー1455】thing#2

■One Thing / Inxs('82)

オーストラリアのイネクシスは、80's初めにアメリカでも注目されラジオでこの曲よくかかってました。マイケル・ハッチェンス(vo)は自殺してしまったのがショッキングでした。この”One Thing”は82年のヒット。イントロからもう秒殺するくらいカッコいい。

https://www.youtube.com/watch?v=XJyKTNdPL5s

 

【先週の読書】
メガロマニア あるいは「覆された宝石」への旅 / 恩田陸NHK出版)
07年にマヤ~インカ文明をめぐる「失われた文明」というNHKスペシャルの紀行番組があって、その同行取材の縁で全3巻の「NHKスペシャル・失われた文明」の紀行エッセイとは別に、web連載の紀行文にフィクションの短文(ほんの予告編)を加えたもの。恩田センセのエッセイが小説に比べると、面白くないのは事実に基づいた描写が多いからでしょうか?
挿入された「プロローグ」と題された短編のさわりは、続き読みて~と思わずうなる導入部ばかりでいつの日か書かれることを切に希望します。あと文中で触れられた、「郡上八幡をモデルにした街を舞台に宇宙飛行士を目指す少年少女の話」というのも未完なんでぜひよろしくです。
鷲は舞い降りた・完全版 / ジャック・ヒギンズ(ハヤカワ文庫NV)
日本でヒギンズの名前を決定的にしたのが、第2次大戦末期ドイツの落下傘部隊がチャーチル誘拐のためにイギリスの寒村に舞い降りる、というこれです。82年に新たなエピソードを加え出た「完全版」は、ヒギンズの良さがすべて表れています。数多い登場人物の性格付けもしっかりした上、冒頭でヒギンズ本人が登場しあたかもノンフィクションのような手法を取ったのが新鮮でした。続編「飛び立った」も書かれています。
素足の季節 / 小手鞠るい(ハルキ文庫)
実は初読みだった小手鞠さん。これは70’s初めに岡山の高校で演劇部を立ち上げた女子7人の友情の話。最終章(章ごとについているのは70’s初期のフォークソングの曲名)で42年飛んで現在の彼女たちの姿を映し出します。重松さん的な世界観を女性の視点で描いてます。短いのでサクッと読めました。
 
 
 
 
木崎 智行、斉藤靖子、他13人