Another Days

tomorrow's another day、some say …

オールダムペン、ジーブラ、マーヴィン

【オムニバスを聴く日曜】40・Sweet Inspiration~The Songs Of Dan Penn &Spooner Oldham(Ace:CDCHD1284-UK'11)

英Aceのソングライターシリーズは通常ある時代に固まらないように選曲されてますが、ダン・ペン&スプーナー・オールダム作品集のこれは、大半が60'sソウルに限定されます。30年位前かなこのコンビがパフォーマーとして活動を再開し、コステロ、肉郎周辺のサポートもあって、ライヴ盤が出たり、来日もありました。ここではこのコンビがサザン・ソウルのシンガーたちに書いた曲を別アーティストがカヴァーしたものをセレクト。個人的なベストはエッタ・ジェイムズ(なんといい声でしょう!)の”I Worship The Ground You Walk On”かなあ。

 

ジェームズ&ボビー・ピューリファイで有名な”I’m Your Puppet"は、ここではディオンヌ・ワーウィックのカヴァーです。女性らしさがよくあらわれたナンバー。

スウィート・インスピレーションズはアレサ・フランクリンのコーラスをやってた3人組でシシー・ヒューストンはここ出身。グループ名を単数にした”Sweet Inspirarion”はゴスペルっぽさも感じさせます。

イギリスではプラスティック・ペニーがヒットさせた”Everything I Am”もこのコンビ作とは知らなかった。ここではボックス・トップスのヴァージョンで。

トニー・ジョー・ホワイトの”Watching Thr Trains Go By”

 

【名曲リレー2345】hair#3

■Take Your Fingers From Your Hair / Zebra(‘83)

結成は75年でニュー・オーリンズ出身というジーブラ(ゼブラ)はてっきり英ジャズロックの方の曲だと思ってたのですが、83年の割にそんなにやな感じじゃなく耳に心地いいハードロックなんでチョイス。80's型ハードロックには詳しくないのですがよく歌うランディ・ジャクソンのgが雄弁。エアロスミスを手掛けて一時期、時の人だったprodのジャック・ダグラスが手掛けています。

https://www.youtube.com/watch?v=hKAR8LQwxzg

 

「ニューソウル」(死語かも?)の代表的ナンバーでもありますマーヴィン・ゲイの"What's Going On”('70)は、今では信じられませんが「非商業的」と当時言われたそうです。確かにカチッとした形で作られた60'sのR&B曲とはまた器の大きさが違います。当時の社会情勢(ヴェトナム戦争公民権運動etc)を盛り込んだ歌詞は、今でも十分有効で、ミシガン州フリントでロケされた2019年に作られたPVではフリントの水質汚染の話、学校での銃撃事件、BLMの人種差別問題などを盛り込み、remixされた音源を含め見ごたえがあります。
僕が最初に聞いた”What's Going On"は、ジェシ・コリン・ヤングのライヴ盤「On The Road」に入ったカヴァーで、西海岸のsswとして紹介されたJCYのライヴが意外なくらいソウルフルだったことがわかります(そっちはコメ欄へ)。だから原発反対の「No Nukes」のライヴで能天気なヒッピー賛歌”Get Together”を歌って評判を下げたことはすごく残念に思います。