Another Days

tomorrow's another day、some say …

シャイロウ、ディオンヌ、銀次

【月曜は鷲をめぐる30曲】10・Same Old Story / Shiloh('70)

若きグレン・フライをフィーチャーしたロングブランチ・ペニーホイッスル同様LAのAmosというインディーからデビューしたシャイロウ(Shiloh)はドン・ヘンリーがいたバンドとして知られています(韓国Big PinkからCD化されています)。その「Shiloh」('70)は、ヘンリーのまだ磨かれていないvoをフィーチャーしたアーシーなロックで当然名盤ではないですがききどころはあります。後にマナサス他のアル・パーキンス(g)、アンクル・ジムズ・ミュージックのジム・エド・ノーマン(kb)にマイク(b)とリチャード(g,vo)のボウデン兄弟の5人組で、兄弟はリンダ・ロンシュタットのバックにも参加していて、リンダのバンドがシャイロウから3人いて、ボウデン兄弟の後任としてランディとバーニーが加わった形になります。ヘンリーのvoがベストなのはカントリー・ロックスタイルの”Same Old Story”でしょう(ちょっと”Cottonfields”に似たメロディー)。

https://www.youtube.com/watch?v=q002qvelQ_4

 

【名曲リレー2591】enough#3

■Room Enough / Dionne Warwick(‘7?)

13年に出たWarner Bros(’72-’77)時代のアウトテイク集「We Need To Go Back」に入った名曲。一般的には不遇の時代とされているWB時代ですが、その後80’sのArista時代で再ブレイクする前の力を貯めた感じがいい。“Room Enough”はスティーヴ・バリとマイケル・オマーティアンというABC人脈のprod。作者はスティーヴ・ドーフ。

https://www.youtube.com/watch?v=A10jSg6ZPMI

 

【先週の読書】

24019■南部芸能事務所 / 畑野智美(講談社

24020■メリーランド / 畑野智美(講談社

24021■春の嵐 / 畑野智美(講談社

24022■オーディション / 畑野智美(講談社

24023■コンビ / 畑野智美(講談社

久々に読みだしたら一気に最終巻までになってしまった南部芸能事務所もの。
弱小事務所の南部芸能事務所に研修生として入った大学生の新城と元芸人を父に持つ溝口の漫才コンビ、メリーランドの話を軸に章ごと視点を変える連作集のシリーズ。大手事務所のライバル、インターバル、事務所の先輩ナカノシマの中嶋、中野、野島、、新城の同級生で事務所のマネージャーの鹿島ちゃんら視点を変えての構成がなかなか見事。第4作「オーディション」は長編仕立て。ちなみに文庫シリーズの表紙はなんか厭

ただいまのBGMは伊藤銀次の「Baby Blue」('82)なり。70'sのナイアガラ・トライアングルやココナッツ・バンクでの活動を知ってると80'sのスタイルはおしゃれっぽくてびっくりします。佐野元春のバンド、ハートランドのgtrで、「Someday」のツアーでも歌った”雨のステラ”を含む全編ドリーミーな音。60’sのマージービートへの憧憬を80’s的に展開しています。