Another Days

tomorrow's another day、some say …

ヘンリー、ロッド、ハウ

【月曜は鷲をめぐる30曲】5・Long Way Home / Don Henley(’82)

ドン・ヘンリーグレン・フライのソロが出た頃にはバンド解散のアナウンスが出ておらずあくまでも休止中のスタンス(後になってもう解散してたとしたり顔で言われてもなあ…)でした。だから豪華ゲストの初ソロ「I Can't Stand Still」には素直にカンドーした部分ありました。”Wasted Time”という極上のバラードをイーグルス時代にものにしてるヘンリーのその路線の”Long Way Home”には今も胸もうちます。が同じメロディーを流用した”Love Rules”をサントラ(「リッジモント・ハイ」)に提供したのはまずかったなあ。

https://www.youtube.com/watch?v=qOuIP0n6GtI

 

 

【名曲リレー2549】heart#3

■You’re In My Heart / Rod Stewart(’77)

「Foot Loose And Fancy Free」('77)は、カーマイン・アピス(ds)、フィル・チェン(b)、ジム・クレガン(g~元コックニー・レベル)、ゲイリー・グレインジャー(g~ストライダー出身のこの人がいたからトニー・ブロックも来たんでしょうね後に)、ビリー・ピーク(g~チャック・ベリー・バンド出身のこの人の独特のリズム感がロッドのロックンロールを独特なものにしています)、ジョン・ジャーヴィス(kb)という超強力なロッド・スチュワート・バンドを率いてのもの。最初のシングルとなった”You’re In My Heart”は。リチャード・グリーンのviolinが入ったジェントルなバラードでじわじわと盛り上げます。このPVは初めて見た。最高位4位まで上がりました。

https://www.youtube.com/watch?v=Hf6ng1Hsb7I

 

ただいまのBGMはスティーヴ・ハウの「Steve Howe Album」(’)なり。イエスが次のステップに進む際に出た2枚目のソロで、クレア・ハミルが歌う曲もありましたが、ヴィヴァルディ作の”Concerto In D 2nd Movement”は、かつてピート・シンフィールドがソロで”Sea Goat”の歌詞を付けたもの。ストリングスをバックにしたギターの独奏ですが、クラシック嫌いの僕にもすーっと入ってくるメロディーの美しさです。

 

エススティーヴ・ハウの2枚目のソロ「Steve Howe Album」('79)から,"Look Over Your Shoulder"です。いろんな種類のguitarを使ってご丁寧にジャケット写真で紹介するなど、ハウの職人というよりもヲタぶりが目立った1枚でメンバーチェンジなど激動のイエスを離れて一息といった曲が並んでますが、ここではクレア・ハミルに歌わせて緊張感あふれるものになってます。organはストーン・ザ・クロウズのロニー・レイヒーです。この当時クレアはKonkとの契約も切れ、宙ぶらりんの状態でしたがこそっとウィッシュボーン・アッシュにすり寄り(^^)、サブメンバーみたいな扱いになっててビックリでした。

https://www.youtube.com/watch?v=8HLQJwhFcOg

 

【先週の読書】
24005■受難 / 姫野カオルコ(文春文庫)
下ネタ満載のこの作品、捧腹絶倒とまではいかなかったけどニヤニヤさせられる言葉遊びはあります。ただ姫野さんの代表作か?と言われると違うなあ(’97→02)
今年は京極堂の新作に向けて途中だった「邪魅の雫」を再トライしたのですが、700ページ過ぎで再び断念…とはやくも2冊目の挫折本となり気が重いです(時間を返してほしい)
 24006■怪談 / 小池真理子(集英社)
この人の怪奇系の短編も結構色々あってあまり怖い話ではなく、死者は気がつかないけどすぐ隣にいる、というようなパターン多いです。7編中一番ビビッときたのが”カーディガン”という短編。貸し切りで行った会社の友人の送別会(10人)で、忘れ物のカーディガン。友人に聞いても自分のではないという。店の人曰く11人いたという話から最終的に「私」がそのカーディガンを着てみたくなる衝動に駆られる部分がなんとも怖い。(2014)