Another Days

tomorrow's another day、some say …

ウィングス、ニュージェント、カーヴド

【土曜はポールのウィングス時代30曲】8・Hi Hi Hi

セカンド「Red Rose Speedway」のレコーディングから生まれた先行シングルで、72年の暮れにリリースされ、この年を象徴するようなグラムロック的なスピーディーなロケンロー。歌詞の面でBBCから放送禁止を食らいますが英5位/米10位。後年更にスピードアップするライヴで映えるナンバーです。マカロックがスライドを弾きます。日本盤初回シングルの右利きポールの話は有名ですね。

https://www.youtube.com/watch?v=LXGcbDmD5hE

ジミー・マカロック時代のテンポアップ・ヴァージョン。

https://www.youtube.com/watch?v=dmjj4_vEaUo

 

 

【名曲リレー2610】what#2

■Just What Doctor Ordered / Ted Nugent(’75)

長らく続いたアンボイ・デュークスは、いつからかテッド・ニュージェントのワン・マン・バンドになっていまして75年の「Ted Nugent」ではついにソロ名義に。但し「閃光のハードロック」という邦題の日本ではテッド・ナジェントというクレジットでした。後にチープ・トリックを手掛けるトム・ワーマンがprod。“Just What Doctor Ordered”は流れるようなgのイントロの疾走感があるナンバー。ちなみに当時のバンドには後にエアロのブラッド・ウィットフォードと組むデレク・セント・ホルムズ(g,vo)や英ジャズロックのイフのdsで80’sのグランド・ファンクで叩くクリフ・デイヴィスがおりました。

https://www.youtube.com/watch?v=brMFu1rrcVg

 

ただいまのBGMはカーヴド・エアーの「Midnight Wire」(’75)なり。パッと見綺麗なおねえさんがいるviolinの入ったプログレとしてカーヴド・エアーは初期の3枚絶大な人気を誇ってましたが、個人的にはぐっとくるのが再結成後の作品たち。フツーのロックバンドになってしまったと言われても仕方ないのですが「Midnight Wire」とか「Airborne」とか後期の作品結構好きです。dsは後にポリスのスチュワート・コープランドで、当時ソーニャ・クリスティーナと結婚してました。

 

【追悼スティーヴ・ハーレイ】#6・アンダースタンド

75年11月には新作「Timeless Flight」に向けて先行シングルの”Black Or White”がリリース。詩人のTSエリオットをテーマにしたものらしいです。76年に出た「Timeless」には75年にハーレィがprodしたオランダの女性シンガー、パトリシア・ペイのLPに提供した”Understand”を収録。パトリシアの妹でハーレイのGFイヴォンヌ・キーリーもコーラスで加わったこの曲はダンカン・マッケイの素晴らしい(そして琴線を震わせる)メロディアスなシンセソロがあります。

https://www.youtube.com/watch?v=DiiHXRdbf5U

https://www.youtube.com/watch?v=HUqGBU8oP58

 

【name】
"Johnny Can't Read"('82)は、ドン・ヘンリーの初ソロ「I Can't Stand Still」からのファーストシングルで、「The Long Run」に入った”Greeks”のようなチープなオルガンのアレンジに拒否反応を示すイーグルス・ファンが少なからずいたことを覚えてます。そして実際に解散していたにもかかわらず、まだバンド継続中のスタンスをメンバーは取ってた事も忘れてません(しつこい(^^))。いまだにイントロが切れたPVしかないのも問題ありますが、このタイトルと歌詞がまたストレートすぎて(読解力の大切さを説いた曲らしいのですが)誤解を生みます。
コーラスでルイーズ・ゴーフィンとヘンリーの当時のGFマレーン・ジェンセンが参加。エンディング近くで”New Kid In Town”の一節を歌うオアソビも当時話題になりました。42位とチャート的には振るわなかったのも最初にカットするシングル曲ではないなあと思いました。