Another Days

tomorrow's another day、some say …

スティーヴィー。クロッパー

【月曜はスティーヴィー・ニックスの20曲】18・Wild Heart(’83)

元々はマックの「Mirage」の頃に書かれた曲で、最初のメロディーは使われず(そっちは"Can't Go Back”として使われたのですがスティーヴィーは未参加)、2枚目のソロのために書き直した歌詞とメロディーで完成。冒頭には逝去した親友ロビン・アンダーソンに捧げた一節を加えています。ちなみに最初期ヴァージョンは「Mirage」のアウトテイクとして”Suma’s Walk”としてマニアには知られています。

https://www.youtube.com/watch?v=sVz1e6gzH3Q

最初期ヴァージョンをバックステージでメイク中に歌う動画

https://www.youtube.com/watch?v=p4Mdleue8j4

 

【名曲リレー2472】night#2

■Night After Night / Steve Cropper(’82)

ティーヴ・クロッパーがMCAに移籍して久しぶりに出したソロ「Playin’ My Thung」に続いて出した「Night After Night」は骨太のR&BロックにAORテイストを加えたものでした。当時エアチェックした記憶あり。このタイトル曲がシカゴ出身のsswビル・クエイトマン作品とは知りませんでした。

https://www.youtube.com/watch?v=YBMno3t6h-M

 

【先週の読書】

「ふたつの星とタイムマシン」(畑野智美、集英社文庫)をSFと意識したことなかったですが、眉村卓とか星新一とかこういう話も書いてたなあと思うとSFかあとも思います。各話それぞれ関係があって楽しい。再読でしたが全く覚えてませんでした。

家裁調査官・庵原かのん」( 乃南アサ、新潮社)は、お友達に教えてもらった乃南さんの新シリーズ。第2作まで出てますがこれはその最初の北九州篇。なんて家庭裁判所調査官という仕事になじみなくて、最初は説明的な文章が続いてこれ最後まで読めるかなあ?と危惧しましたが全然そんなことなかったです。連作集。

私たちの世代は」( 瀬尾まいこ文藝春秋は、コロナ世代を対象にした作品ですが、もう少し未来に目をやって、あの頃コロナに翻弄された少女たちのその後と友情を描いた快作です。いつもながら瀬尾さんが子供たちに向ける優しいまなざしにほっとします。

女のいない男たち 」( 村上春樹、文春文庫)は、映画「ドライブ・マイ・カー」を連休中に見てあれこんな話やったっけ?と再読。同名の原作と”シェエラザード”(これ昔から好き)から引用ありますが、映画はオリジナル脚本部分も多くそれはそれで面白かった(チェーホフの「ワーニャ伯父さん」が重要なモチーフでした)。さてこの短編集で異彩を放つ”木野”という作品。僕はこれを拡大した中編もしくは長編を期待したなあ、と読むたびに思います。