【オムニバスを聴く日曜】58・Heavy Metal Music From The Motion Picture (Full Moon:DP90004-US'81)
ヘヴィ・メタルという言葉が一般的になったのは80'sのLAメタル(ヘア・メタル)あたりでしょうか?それまでハードロックの中でもとりわけ「重い」ものをハードロック・ファンはこう呼んでた記憶(初出はステッペンウルフという話は有名)です。このサントラはそういう音楽ジャンルとは関係なく、SFコミック雑誌「Heavy Metal」と関係がある同名アニメのサントラ2枚組です。ほぼ全曲新曲が提供されてて、いわゆるヘヴィ・メタルのジャンルではない人たちが参加してたので余計紛らわしい。スティーヴィー・ニックス、ナザレス、ブルー・オイスター・カルト、ディーヴォ、ドナルド・フェイゲンetc
このサントラからのヒットというわけではないのかもしれませんがジャーニーの”Open Arms”は82年に#2まで上がる大ヒットとなったパワーバラード(そういう言葉はまだなかった)です。
イーグルスが活動休止中(実際は解散)にドン・フェルダーはなかなか動かなかったのですがタイトル曲”Heavy Metal”ではvoとよく歌うgを披露。これ目当てに買ったようなものでした。
後にヴァン・ヘイレンに加わるとは当時思いもしなかった元モントローズのvo、サミー・ヘイガーも”Heavy Metal”という曲を提供しています。確かにそのジャンルとリンクするようなナンバーです。
【名曲リレー2471】summer#3
■Roman Summer Nights / Little Free Rock(’69)
フォーク系のTransatlanticからデビューしたリトル・フリー・ロックはサイケ~ヘヴィ・ロックの3人組でメロトロンも使うあたりがプログレ・ファンの琴線に触れるのかも。69年の混沌としたシーンを象徴するアンダーグラウンドなロックです。“Roman Summer Nights”はシンプルな構成のビート曲で間奏のメロトロンが沁みます。