Another Days

tomorrow's another day、some say …

スティーヴィー、デュークス

【月曜はスティーヴィー・ニックスの40曲】9・Say You Will(’03)

クリスティンを欠いた状態で再結成したマックの「Say You Will」のタイトル曲。印象的なフレーズが繰り返されるくらいシンプルなつくりのフォークロックで、オルガンとコーラスにシェリル・クロウが参加。またジョン・マクヴィーの娘モリーやロリ・ペリーの娘でスティーヴィーの姪になるジェシカもコーラスで参加して華を添えてます。

https://www.youtube.com/watch?v=-Rg1Gtni-a0

 

 

 

【名曲リレー2402】girl#2

■Vanishing Girl / The Dukes Of Stratosphere(‘)

XTCが変名でサイケな音楽をやってたデュークス・オブ・ストラトスフィアのセカンドは一気にサイケ色が薄まってフツーのポップになってしまった感じでした。この“Vanishing Girl”も60’sっぽいトーンはありますが前作ほどではない。でもいいメロディーです(“Lion Sleeps Tonight”に似てますが)。

https://www.youtube.com/watch?v=a14n6Nqih4s

 

【先週の読書】

「闇の哄笑」(半村良、角川文庫)は、嘘部一族のシリーズ3作目ですが、伝奇色一切ない群像劇でグランドホテル方式で伊豆の著名なホテルに政府の首脳が集まり、その裏できな臭い動きがある話を軸に、場違いな場所に来てしまった板前が軍人と間違えられる可笑しさ(コメディ風には書かれませんが)もあって快調。このシリーズ、古来から嘘付きを生業としてきた嘘部一族の末裔の活躍を描いてますが、3本ともどれもムードが違います。

「キャリー」(スティーヴン・キング新潮文庫)。30年ぶりくらいに読みます。昔持ってた文庫は怖い感じの少女のイラストでした。こんなに読みにくかったっけ?という印象。新聞記事、インタビューなどを挿入しリアリティを増す構成は今となっては古くさいのですが、当時は斬新だったのか?74年のキングのデビュー作。僕はご多分に漏れずデパルマ監督の映画から入ったクチですが、サイキックホラーでありながらスクールカースト底辺の青春学園ものでもある話をデパルマ監督がスピーディーにまとめてたなあという印象(でも血が怖いので一度だけしか見てない)です。これに比べると次の「呪われた町」は格段の成長ぶりだと思いました。

「白夜物語」(五木寛之、角川文庫)は最初に行った海外が北欧だったという僕にはこの五木寛之の北欧舞台の短編集はとても思い出深いです。最初に読んだのは中学の頃なんで相当昔ですが、ムンクの事を知ったのも”夏の怖れ”だと思います。どの短編も主人公は苦々しい思いで(婚約者の死の謎を解くためだったり、北欧のガラス細工のデザインをコピーするためだったり)北欧に向かう男たちで、現地の若く美しい娘といい関係になるのはいかにも昭和だなあと思います。