Another Days

tomorrow's another day、some say …

バーズ、スティーリー

【月曜はバーズの30曲】3・My Back Pages(’67)

ディラン曲を歌ったものだけを集めた編集ものが出るくらいディランとバーズの関係はデビューから解散まで師匠と弟子みたいなものでした。数あるディラン曲の中で個人的に一番だと思うのが「Younger Than Yesterday」に入った”My Back Pages”です。初期のフォークロックの一つの完成したスタイルとして聞かせます。最高位30位。

http://Mhttps://www.youtube.com/watch?v=1G9TJk853ps

 

【名曲リレー1911】quarter#3
■Pearl Of The Quarter / Steely Dan(‘73)
スティーリー・ダンの「Countdown To Ecstasy」に入った“Pearl Of Quarter”は、当時“ヴレヴ”という邦題がついていたカントリー・ロック。ジェフ・バクスターの弾くゆるいペダル・スティールが曲によく合っています。このあたりからドナルド・フェイゲンが全曲歌うようになったといいます。

 【先週の読書】

22040■無限がいっぱい / ロバート・シェクリイ(早川書房)

別で書いたんで割愛

22041■ウォークinチャコール・グレイ / 干刈あがた講談社文庫)
去年やっとヤフオクで見つけて落としたこれは、大学時代に図書館で読んで感激して、その存在もすっかり忘れてて3年前地元の図書館の書庫にあることが分かって借りたものでした。
70'sの男子大学生の青春が「青が散る」なら、60's初めの女子大学生ものならこれ。「家」との関係が重く、貧乏で、政治の季節で、それでも人間関係に悩みに悩みながら、流されれつつ、前を向いた青春もの。早稲田の政経学部新聞学科に苦学して入学した山木信子が主人公。今では語られることも少ないのですが傑作だと思います。文章にビート感があって(ここ大事!2ページ読んでぐいぐい引き込まれるのはなかなか心地いい)サクサク読めます。
この表紙はちょっとなんか違うけど(親本の方がいい)(1993)。
22042■月曜日は水玉の犬 / 恩田陸筑摩書房

〇曜日はXX、というシリーズタイトルの書物、映像作品に関するエッセイ第3弾。冒頭の「こんな夢を見ている」の部分はとても面白い。ここからまた新しい作品が生まれるのだろうなあ。ただいつもの如く、恩田さんの場合、小説が100だとすると読書&映画エッセイは30くらいしか楽しめないのは何故だろう。

22043■ABC殺人事件 / アガサ・クリスティー(ハヤカワミステリ文庫)
で、恩田さんの「あなたに夜と音楽と」という短編があって、それは「『ABC』殺人事件」というクリスティーのこの作品にオマージュをささげたアンソロジーが初出でした。というわけで40年ぶりくらいに読みました。苗字がABC順にABCの地名の各地で連続殺人事件が起こり、犯人がポワロ探偵に挑戦状を送り付けていた、という部分(すごくスタイリッシュな煽情的な設定ですが、書かれたのは戦前ですのでなんとなく牧歌的です)は覚えてましたが細かいところは一切忘れてました。同じような設定の話では、クイーンの「九尾の猫」の方が面白くスリリングに感じました。
この作品は、犯人が何故そんなことをしたのか?が鍵。先日クリスティー文庫の新訳を試みましたがどうもなんか違うので、旧HM文庫の田村隆一訳を。ちなみに初読は、クリスチィ表記だった創元推理文庫版でした(1987)。