【月曜ソングライターズ】カーティス・メイフィールド
78位はカーティス・メイフィールド。依然としてアルバム単位よりも曲単位になってしまうソウル系ですが、カーティスに関しては好きな曲は昔に比べると増えました。Curtom時代のアルバムをまとめて安価で買ったこともありましたが続かなかったなあ。「Roots」に入った"Keep On Keeping On"はとても心地いいです。
https://www.youtube.com/watch?v=t-l91O9VxN0
【先週の読書】
22028■そしてバトンは渡された / 瀬尾まいこ(文藝春秋)
エーガも見たいなあとは思ってるだけになりそう。久々に読み返しましたがほっこりの瀬尾さんです。
22029■石の血脈 / 半村良(角川文庫)~ 別で書いたんで割愛
今月の恩田センセは「木曜組曲」にしました。
謎の死を遂げた耽美派女流作家(映画では浅丘ルリ子が演じました)の命日に、毎年集う親類ら女たち5人(皆物書き、編集者などこの業界)。 今年の集まりは、亡くなった作家の死の謎を告げるメッセージをきっかけにいつしか告発と告白の連続と化す…
一説が引用されてて、ああそっちの素養がないとわからん話だったっけ?と身構えたのですが、全然そんなことなかった。
「たけくらべ」の主人公の少女(花魁の姉を頼って一家がお茶屋に住みこむ)が最後、友人たちを拒絶したのは、少女がそのころ自分の初潮を見た、という説が長らく通ってましたが、実は初潮ではなく自身が水揚げされたのではないかという新説をめぐっての論争だそうです。でその論争がなんと80'sに入ってからのことで、原作が出て90年近く経ってからこう言う意見が出る純文学界はなんとも男社会なことよ~と主人公に言わせております。まあこうした本筋とは直接関係ないエピソードがザクザク出てるところがこの恩田さんの魅力でもあります。
”ナスとトマトのパスタ料理が得意という男は絶対信用ならない“とか、”文芸誌の文芸評論家の対談における意味不明な発言”とかetc
故人である作家のデビュー作が「蛇と虹」という設定で、同じタイトルの短編が恩田さんの「いのちのパレード」に入ってます。この辺の作りもまたオンダ―ワールドでもあります(1999)。