Another Days

tomorrow's another day、some say …

Tバード、ホルオ

【和ものの日曜日】Tバード
 
その昔Tバードの事調べようと思って検索したら上がってきたがFBFでもある石橋さんのブログで、やっぱりCD化なんてされてないんだなあと思ったのが10年前。21年現在も状況は変わってません。越中屋バンドという名前で活動してた北陸出身のバンドで改名し78年にビクターのFlying Dogレーベルからデビュー。西海岸というかアメリカ憧憬型の爽快なロックだった印象があります(当時ラジオで何曲か聞いた記憶では)。”オレンジ色の風”いいですよねえ。セカンドの「Lightning」('79)から。
 
【名曲リレー1763】touch#2
■Out Of Touch / Daryl Hall & John Oates('84)
84年の「Big Bam Boom」からのシングルで6曲目の#1となりました。当時のヒップ・ホップ・カルチャーのエッセンスを取り入れた作風は、今聞くとやや風化してるかなあとも思いますが、最先端の流行を取り入れた部分はどうしても風化は仕方ない。あと10年もすれば妙に懐かしくなるかも。
 
【FC】

名前呼ばれて登場するダニー・クーチのシーンから始まる71年のキャロル・キングBBCライヴ。いうまでもなく"It's Too Late”は「Tapestry」に入った有名曲であります。リビング・ルームのリラックスした気の置けない感じを出してたLPのムードはこのスタジオ・ライヴにも受け継がれています。当時のダンナのチャールズ・ラーキー(b)にキャロル(p)にクーチが加わった編成です。

https://www.youtube.com/watch?v=hqwLrJ6QWho

 

【先週の読書】

21128■狐たちの夜 / ジャック・ヒギンズ(ハヤカワ文庫NV)

ヒギンズによる第2次大戦秘話。D-Dayの詳細を知った米軍大尉が独軍に襲撃されチャンネル諸島ジャージー島に流れ着く。英グループ・フォーによる大尉の救出作戦に、独ロンメル将軍の影武者が絡む、前に読んだことある様ないつものヒギンズ節。「鷲は舞い降りた」のセルフ・リメイクみたいな話ではありますます(1993)。

21129■ワルキューレ・巡査長 真行寺弘道 / 榎本憲男(中公文庫)
警察小説にもいろんなタイプがあります。事件の背景など情報量の詰まり具合がハンパない高村薫作品のようなものから、テンポのいい会話、アクションなど劇画的な誉田哲也作品のようなものまで、幅広い。榎本憲男さんのこのシリーズ(3作目です)は、そのどっちよりでもない、飄々とした主人公の行動が楽しめる作品。警察小説の形は取ってますが、別の話な気もします。今回はLGBTと遺伝子操作がテーマ。登場人物がずっとかかわってきますので興味を持たれたなら最初(「巡査長 真行寺弘道」)から読んでいった方がいいです(2019)。
21130■錆びた太陽 / 恩田陸(朝日文庫)
原発事故によって広範囲に汚染された日本を舞台とした近未来SFですが、立ち入り制限地区をパトロールする、ボス、ジーパン、マカロニ、デンカら7人のロボットと国税局の女罪護徳子を主人公とした時点で、重いテーマを笑い飛ばせ!という意向でしょうね。ユーモアを前面に出した、「ロミオとロミオ」や「ドミノ」あたりともつながる作風でした。
さて恩田作品を順番に読み直すシリーズは今回で無事に完結しましたが、次はまた最初に戻って「小夜子」なのです(^^)(2017)。