Another Days

tomorrow's another day、some say …

バーズ

【月曜はバーズの30曲(新)】1・Tiffany Queen('71)

大昔途中で消えてしまったことあったかな。バーズの30曲を選んでみました。いつもならまずファーストからなんですが、今回はラストから(ああAsylumからの「Byrds」からは選んでないです。やはりデビュー前の発掘音源からラストまで)。

「Farther Along」は71年リリースの11thで正規のラストアルバムです。一説ではこの時点でロジャー・マッギンはオリジナル・バーズの再結成を考えたと言う事で、自作を温存したマッギン以上に他のメンバー(とりわけクラレンス・ホワイト)の頑張りが目立った1枚でした。"Tiffany Queen"は、どっかで聞いたことあるようなバーズ・サウンドストーンズの”Let's Spend The Night Together"風のイントロでもあります。途中のマッギンのソロもなんかいい加減で笑えます。そういえばネット始めた頃、うちの掲示板によくいらっしゃってた、このタイトルをメアドにしてた女性の方HNを忘れてしまった。日本ではリアルタイムでリリースされたっきり長らく入手困難でしたが、80年にイッツ・ア・ビューティフル・ロック・デイ・シリーズでファースト共に再発され一部で話題になりました(ちょうど僕はその世代)。

https://www.youtube.com/watch?v=KTY68dp1A-o

 

【先週の読書】
22035■短編ミステリの二百年5 / 小森収編(創元推理文庫)
短編ミステリの歴史を振り返るこのアンソロジーもいよいよ大詰めの第5弾。本編と同じくらいの分量の解説も話題のこのシリーズ、第5巻は正直好みの作品があまりなく残念でした。50年代からの雑誌を中心とした作家たちから、エスピオナージュと言われたスパイ小説、隣接ジャンルとしてSFからの影響を経て、謎解きをメインとしたパズル・ストーリーは、ハードボイルド、警察小説、クライム・ストーリーに押され戦後(少なくとも英米では)、勢いをなくして下火になってゆくのか?というところまで。この中では「ある囚人の回想」(スティーヴン・バー)、とてもミステリとは思えない「破壊者」(グレアム・グリーン)、魔術が基礎となった中世ヨーロッパを舞台にした異色ミステリ「青い死体」(ランドル・ギャレット)がよかった。とりわけ「ある囚人」は有名キャラクターのシリーズもので語られなかった事件を描いたパスティ-シュものです(2021)。
22036■水を縫う / 寺地はるな(集英社
寺地さんは、参加してるFBの読書グループでメンバーさんが集中的に紹介されてて(それにしても複数の人が集中的に、そして間歇的に紹介する作家さんもいれば、自分以外に誰も紹介しない作家さん(=朝倉かすみ長嶋有、あたりは検索すると僕ばかり)がいる、というのは不思議だなあ)、知った人ですがさっと読めた部分も含め「水を縫う」はとてもよかったです。男らしい、女らしい、母親らしい、父親らしい、それぞれなんだろうと改めて考えさせられました。娘に父親がドレスの採寸するくだりはウルウルでしたねえ。背に「高校2021」のラベルあったので課題図書だったのかな?(2020)

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