Another Days

tomorrow's another day、some say …

バーズ、アズテク

【月曜はバーズの30曲】2・You Movin'('64)

90年にバーズの黒い箱が出て狂喜したのですが、その前年の89年にMurray Hillというレーベルから出た「Never Before」という未発表音源もまた貴重でした。そうした発掘作業にマッギン自身がかかわっていたことも力強かった。デビュー前のWorld Pacific Studio時代('64)のデモテープは69年に「Preflyte」として出ていますが、90'sにSundazedから「Preflyte Sessions」として大量に発掘されたものを加え2CDで出ています。そこに入った”You Movin’”は、ジーン・クラーク作で若さ満点のフォークロック。これはカッコイイ。このCDのジャケットもまたカッコいいのです。

https://www.youtube.com/watch?v=aJge66twu44

 

【名曲リレー1904】lost#2

■Lost Outside Tunnel / Aztec Camera(‘83)

アズテック・カメラのファースト「High Land Hard Rain」にも入った“Lost Outside The Tunnel”は、実はRough Trade以前のPostcardレーベル時代のレパートリーで“Mattress Of Wire”のB面曲でした。Rough Tradeヴァージョンの方がやや洗練されてる感じはあります。メロディアスな曲が意外なほど多かったファーストの中でも数少ないそうでない(ファンク的な印象も昔はありましたが今聞くとそうでもない)曲。ここではPostcard時代のレアなヴァージョンを貼ってRough Trade時代と比べてみます。

https://www.youtube.com/watch?v=909-YjBIjAY

 

【先週の読書】

22037■十角館の殺人 / 綾辻行人(講談社文庫)

別で書いたんで割愛

22038■花咲く頃にいた君と / 豊島ミホ(双葉社文庫)

豊島さんが筆を断ってからもう結構なります。あちこちでちらほらと名前を見ますが、それでもブログも休止されてるしどうしてるんだろうなあ? 未読だったこれはいつものタッチ。やや不調というかイマイチでした(2013)。

22039■熱風団地 / 大沢在昌(角川書店

正直最近は不調というか、読んでて昔のようなワクワク感が少なくなった大沢さん。去年出てたことも知らなかった「熱風団地」は東アジアの架空の島国の王子の王位継承をめぐる話で、あがり症のツアーコンダクターと元女子プロレスラーコンビが、千葉県の多国籍アジア団地にいるらしい消息を絶った王子を探す~という話。いつもなら海外へ飛ぶのに舞台が国内なのはコロナ禍だからなのかな?探す方のコンビの凸凹ぶりも面白いのですが、全盛期の(すいません)の大沢さんの作品を読んでるんでなんとなく物足りないことは確かです(2021)。