【水曜は70'sポール】6・London Town('78)
【紫一家の50曲】37・Bullfrog / Green Bullfrog('71)
【名曲リレー78】hard#3
■A Hard Day's Night / Goldie Hawn ('98)
女優ゴールディー・ホーンが、70'sに残した唯一のアルバムが、72年にRepriseから出した「Goldie」です。音楽ファンがこのLPを探し求めるのは、ソフトフォーカスのゴールディーのジャケットによるものではなく、Warner/Repriseのスタッフが総力を結集したバーバンク・サウンドの70'sヴァージョンだからでしょう。そもそもバーバンク・サウンドとは何ぞや?という問いは、僕には荷が重いのですが、ロックテイストのノスタルジックなサウンドが、Warner Brosの本社のあったバーバンクをもじっていつしかこう言われるようになりました。代表選手はヴァン・ダイク・パークスでありハーパース・ビザールです。さてドリー・パートン、ドノヴァン、ポール・ストゥーキー、ヴァン・モリソン、ジョニ・ミッチェルらのカヴァーが詰まったこのアルバムですが、バーバンク・サウンド云々といわれるのは、ビル・モンロー、トラヴィス・エドモンソン、テンパランス・セヴンといったロック以前の楽曲のセレクトにあります。こう言ったナンバーは、正直僕の100パーセント好みとは言えないのですけど。とここまで書いといて紹介するのはこのアルバムからではなく、ジョージ・マーティンの「In My Life」('98)からのあの曲。ノスタルジックなジャズ路線でセクシーに歌われます。