Another Days

tomorrow's another day、some say …

ウィングス、ペチュラ、ヤードバーズ

【土曜はポールのウィングス時代30曲】11・Give Ireland Back To Irish

72年1月20日北アイルランドでの<血の日曜日事件>(デモ中のアイルランドの市民が英国軍によって銃撃され死亡した事件)に反応して曲を書き1か月後にリリースされた(発売前にBBCから放送禁止)ウィングスのデビューシングル。強烈なスライドgで始まりながらシンプルな歌詞がジョン・レノンによってまたも攻撃されたりしましたが、いち早いリリースはさすが。マカロックが北アイルランド出身ということもポールの行動を押したのでしょう。B面はインストで同タイトルですがarrが変えられていて別曲の様。ポールが吹くペニー・ホイッスルも聞けます。全英16位/全米21位まで上がるヒットとなりました。

https://www.youtube.com/watch?v=r0zGVVcsbPg

ロンドンのICAでのリハ(ファースト・リハーサル)での模様も手軽に見れるのは嬉しい。やたら気張ってシャウトするポールが初々しい。

https://www.youtube.com/watch?v=JQAPZ4KBYyo

レゲエのシングルなどでB面に入ったインストをVersionと書かれるのを真似た(ブリンズレー・シュワーツにもありました)”Give Ireland Back To Irish(Version)"。

https://www.youtube.com/watch?v=G53484SqsQc

 

【名曲リレー2631】get#3

■People Get Ready / Petula Clark(’70)

ダスティ・スプリングフィールドの「Dusty In Memphis」が先鞭をつけたのか、60’s末女性シンガーがわざわざ米南部まで出向いて録音するということが流行りました。女優としても有名な英国の女性シンガー、ペチュラ・クラークの場合、ダスティやルル同様、海を渡りその名もずばり「Memphis」というアルバムをチップス・モーマンのアメリカン・サウンド・スタジオ録音で完成させています。ペチュラの場合ソウルフルな展開にはならずキュートな印象になります。原盤はPyeでアメリカではWarner Brosからリリース。緑が美しいジャケです。カーティス・メイフィールド作の”People Get Ready“は後にジェフ・ベック&ロッドも取り上げた有名曲ですね。

https://www.youtube.com/watch?v=sfJZozlTq6o

 

ただいまのBGMはヤードバーズの「Yardbirds Featuring Eric Clapton」(’75)なり。今ではすべての音源が聞けますが、70's当時は怪しげなBYG音源が東宝レコードから出てたものしかまともに聞けなかった時期があったりと、三大ギタリストを輩出したというイメージばかり過大評価された事もありましたが、基本的にR&Bっぽいビートバンド。デビュー盤「Five Live」はクラプトンをフィーチャーしたライヴでこのジャケの写真をイラスト化した画像のアルバムは英Charlyから出たものでしょう(日本盤は80年にRVCから出てます。僕が完全版「Five Live」を聞いたのはもうちょっとあとで、Charly音源をつ使ったキングからの再発でした)。「Five Live」からのライヴ数曲とその後の「For Your Love」に入ったクラプトンがらみの曲を合わせた編集もの。”I'm A Man”はボ・ディドリー曲でキース・レルフの白いハーモニカをたっぷりとフィーチャー。