Another Days

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シスコ、LZ、忠

【オムニバスを聞く日曜】78・San Francisco Night (Rhino:R270536-US’91)

前に紹介したRhinoの全集版「Nuggets」LPに「Early San Francisco」というのがありましたが、それの拡大盤が91年に出た本作。タイトル通りシスコサウンドかと思いきや、Autumnレコードのボー・ブラメルズ、モジョ・メン、ヴェジタブルズなどのガレージ勢、カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ、QMS、グレート・ソサエティら本格的シスコ系、そしてヤングブラッズにスライ、ブルー・チアなど。これをさらに拡大された箱も後に出ますが、入門者向きには、コンパクトにまとまった昔のRhinoらしい(音圧も当時のCDに中では十分すぎるくらいでした)出来です。そうそうタイトルは"San  Franciscan Nights”ではないのです。
 
サル・ヴァレンティノ、ロン・エリオットがいたボウ・ブラメルズはスライ・ストーンのAutumnレーベルからデビューした4人組。ブリティッシュ・ビートに対する返答みたいな書き方をされてますが適度な哀愁がいいです。”Laugh Laugh”('64)はデビューヒット。

https://www.youtube.com/watch?v=hQ4WE0GviLg

ダン・ヒックスがいたシャーラタンズは、バフィ・セント・メリーの”Codine”をカヴァーしヒットさせています。このgの感じがとてもカッコいいドラッグ・ソングです。

https://www.youtube.com/watch?v=xXq9dKRHscQ

ビル・チャンプリンをフィーチャーしたサンズ・オブ・チャップリンは大所帯のブラスロックという印象もあるのですが、成功したCapitol時代とは別にVerveからのデビュ0シングルとなった”Sing Me A Rainbow”('66)はフラワーポップ的な味わいもある名曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=tv8oxjVuVHo

"Johnny Was A Good Boy"('67)というシングルを1枚出して消えたミステリー・トレンドは、ガレージ系で後に彫刻家としても知られたロン・ネイグル(vo,kb)をフィーチャーしています。

https://www.youtube.com/watch?v=iIkuul_Menk

 

www.youtube.com

 
 

【名曲リレー2618】boogie#2

■Boogie With Stu / Led Zeppelin(‘75)

「Physical Graffiti」に入った4枚目のアウトテイクで、6人目のストーンズ、イアン・スチュワート(p~余談ながら“Rock And Roll”のpianoもそうだったとは知らなんだ)を加えたホンキー・トンクなジャム。歌詞はリッチー・ヴァレンスの“Ooh My Head”('59)とのことで、クレジットにヴァレンス(もちろん“La Banba”で有名なロックンローラー)未亡人の名前がクレジットされています。

https://www.youtube.com/watch?v=MviBlaTIV-s

 

ただいまのBGMは小坂忠の「モーニング」('77)なり。「ほうろう」ばかりが小坂忠ではないと思うのでニュー・モーニング時代のこのアルバムはリラックスした感じがとてもいいです。

バックは佐藤博(kb)を加えたティン・パン・アレイですが、オールディーズ・ムードの”アイス・クリーム・ショップ・ガール”はちょっと違うみたい。鈴木茂のgがいつもながらツボをつきます。