Another Days

tomorrow's another day、some say …

エーメン、ジョージ、カトリーナ

【金曜60'sもの】7・Gin House Blues / Amen Corner('67)

アンディ・フェアウェザー・ロウのルックスでアイドル的な人気もあったエーメン・コーナーはウェールズ出身のソウルフルなバンド。ブレイクしたのはImmediateレーベルの”Half As Nice”ですが、それ以前のDecca時代のブルージーなやつが好み。とりわけ”Gin House Blues”の陰鬱な感じはいいです。解散後ホーンズ抜きでフェアウェザーと改名します。

https://www.youtube.com/watch?v=G-NNnZl2cko

8・Up Above My Head / Hoochie Coochie Man(’)

ブルーズ・インコーポラテッドからシリル・デイヴィスのR&Bオール・スターズそして改名したフーチー・クーチー・メンに加わったロング・ジョン・ボードリー(vo)は、セカンドvoとして若きロッド・スチュワートを起用。このバンドはスティームパケットへと移行するのですが、ボルドリーとロッドの2枚看板のvoがカッコいい。

https://www.youtube.com/watch?v=C9RvzXhWtno

Rescue Me / Fontella Bass('65)

ミズリー出身の黒人シンガー、フォンテラ・バスといえば何といってもこの曲。僕はリンダ・ロンスタットのCapitol盤のカヴァーで知りましたが、オーソドックスなサザン・ソウルスタイルのR&Bで楽しいものです。この人レスター・ボーイ(tp)の奥さんだったとは知りませんでした。

https://www.youtube.com/watch?v=x7BeGDZewHs

65年にシスコから登場したボウ・ブラメルズは哀愁のメロディーとハーモニーでビートルズに対するシスコからの返答(これ紋切り型の常套句ですが)と言われたものです。デビューはスライ・ストーンがやってたAutumnというインディーから。”Laugh Laugh”が有名ですが”Just A Little”('65)もいい曲。サル・ヴァレンティノ(vo)は解散後ストーングラウンドを結成。中心人物のロン・エリオットは耽美的なソロ「Candlestickmaker」を出しています。

https://www.youtube.com/watch?v=dYneeXVOAyA

If I Fell / Cilla Black('66)

キャヴァーン・クラブのクロークをやっていたシラ・ブラックはブライアン・エプスタインが見出しビートルズの妹キャラでイギリスでは安定した人気を誇った女性シンガー。ただエプスタインの擁護の下ぬくぬくとやってるという印象はどうもついて回って、BBC冠番組など実力以上の印象もどうしてもあります。子のビートルズのカヴァーの”If I Fell”は、隣でダドリー・ムーアが笑わせ、思わず爆笑しちゃうヴァージョン。

https://www.youtube.com/watch?v=reNkhHQ4MRc

 

【名曲リレー2546】away#2

■Dream Away / George Harrison(‘82)

映画「バンデットQ」の主題歌となった“オライナエ”です。ジョージのソロとしては「Gone Troppo」に入っていますがこの辺はノーマークでしたんでちゃんと聞くのは初めて。女性コーラスを入れて繰り返されるリフレインはキャッチーではありますがあまりぱっとしないのも事実。ジョージらしいスライドもはいってますけど。アルバムは記録的に売れなかった1枚だったらしいです。

https://www.youtube.com/watch?v=J1YJLcPj2xA

 

ただいまのBGMはカトリーナザ・ウェイヴスの「Katrina &The Waves」('85)なり。MTVでガンガン流れてた”Waliking In The Sunshine”の明るく前向きなビート感覚が素敵でしたが元々は英パワーポップのソフト・ボーイズ(ロビン・ヒッチコックがいた)のキンバリー・リュウ(g)にポーランド系米人カトリーナ(vo)が加わってカナダで活動してたバンドとか。バングルズにカヴァーされた”Going Down To Liverpool”が注目されカナダ時代の作品を編集してリリースしたら”Walking”が大ヒットという話は、どこに何が転がってるかはわかりませんよねえ~

 

パワーポップのソフト・ボーイズ解散後ソロになったロビン・ヒッチコックは日本でも地味ながら人気がある人ですが、ソフト・ボーイズのもう一つの流れがキンバリー・リュウ(g)がポーランド系のカトリーナ(vo)と組んだのがカトリーナザ・ウェイヴス。日本でもよく流れてた”Walking On Sunshine”の一発屋みたいに言われますが、息も長くヨーロッパで活動中とか。リュウはソフト・ボーイズ再結成にもかかわっています。元々バングルズがカヴァーした”Going Down To Liverpool”が注目されて旧作を編集したアルバムを出したら”Walking”が大ヒットしたというエピソードが好きです。チャンスはどこに落ちてるかわからないんもんです。余りに有名な”Walking On Sunshine”('85)もいいですが、ロス・ロボスで80'sに大ヒットした”La Bamba”風の”Mexico”も楽しい。カトリーナの力強い歌声が魅力です。

https://www.youtube.com/watch?v=Kiw-B9bhTRk