Another Days

tomorrow's another day、some say …

ヴァージン、シック、VH

【オムニバスを聞く日曜】76・Losing Our Virginity-The First 4 Years '73-'77(Virgin:CDV4001-UK'13)
Virginレーベルの最初の4年間をまとめたこのコンピ3枚組は、実はシリーズもので、New Wave時代、メジャー・レーベル時代と続くのですが、この今の時代にまあなんとも愛想のない体裁でまず減点。初期Virginの看板だったマイク・オールドフィールドタンジェリン・ドリームは長尺の曲が多いんで、こういうコンピに入れにくいのはわかってますがね。それでも実験的かつ進歩的なイメージのバンド群(思えば好きな「プログレ」は?と聞かれて、考えてしまうのですが、Virgin系の人たちと言えばわかってもらえるかな?)に交じって、ブルーズ~R&B系の人たちもちゃんと入っててその辺の配慮はあったか。ウィグアムやファウストは今回初めて聞きました。
 
ケヴィン・コインの「Majority Razor Blade」に入ったパプロックサイズの軽快な”Marlene”はしゃがれた声と軽快な曲調があってます。サイレンというバンドにいたコインはVirginのブルーズ・サイドを担ってた感があります。

https://www.youtube.com/watch?v=tHYctsSrZYQ

 

ヴィネガー・ジョー周辺のジャムセッションとなった「Manor Live」はVirginレーベルスタート時のジャムで、エルクのソウルフルな歌声の曲は今回見送られ、マイク・パトゥーが歌うランディ・ニューマン曲を収録。クレジットはヴィネガーのbassスティーヴ・ヨークのキャメロ・パーダリス名義になっています。

https://www.youtube.com/watch?v=ouzS-HPtprM

 

長い曲を得意とするバンドが多いVirginでプログレ系というかアンダーグラウンド系のバンドはどうしてもコンピには不向きです。クラウス・シュルツェの「Black Dance」('74)からの”Some Velvet Phasing”はミニマル的なシンセ・ミュージック。

https://www.youtube.com/watch?v=OQOkG8UE_0M

 

【名曲リレー2604】dance#2

■Dance Dance Dance / Chic(’77)

シックの“Dance Dance Dance”を聞いて誰かが「ほっとけば一晩中カッティングしてるようなナイル・ロジャーズのg」と書いてましたが確かにそんな感じ。ヨーウサ、ヨーウサ、ヨーウサと繰り返される呪文は、映画「ひとりぼっちの青春」のマラソン・ダンスのシーンでギグ・ヤングが掛け声として言うセリフなんだとか。全く新しいディスコ音楽という感じでシックの登場は、門外漢の僕もびっくりでした。最高位6位。

https://www.youtube.com/watch?v=OTCv4xJ6mRo