Another Days

tomorrow's another day、some say …

ジョーンズ、ベルアーク、ガリアード

【木曜はマンフレッド・マン関係】8・ポール・ジョーンズ

しばらくアース・バンド関係の話が続いたんで戻します。1期のvo、ポール・ジョーンズは、今では1期のメンバーを中心としたマンフレッズで活動中ですが、脱退後ソロになり、その後俳優に転向、映画「傷だらけのアイドル」('67)で主演したり、TV関係の仕事が多かったのですが、79年にデイヴ・ケリー、トム・マッギネスらとブルーズ・バンドを結成。日本ではほとんど話題になりませんでしたが、1期マンフレッド・マンの得意としたR&B~ブルーズを好みのスタイルで演奏するバンドで、ヴェテランらしい演奏と歌で盛り上げました(80'sのパブロックがあればそこに入ったでしょう)。シェイプアップされた体つき、圧倒的な声量とハーモニカが印象的です。動画は曲名不明ですが、結成後間もない79年のBBC映像。dsはヒューイ・フリントだと思います(ロブ・タウンゼントではなく)。

https://www.youtube.com/watch?v=WqON_QDzDSE

 

【名曲リレー960】run#2

■Let Your Love Run Free / Bell + Arc('71)

英北部のニュー・キャッスル周辺の人脈はいろんなバンドに散っていてなかなか面白い。地元のヒーロー、リンディスファーンのアラン・ハルがいたビートバンド、チョーズン・フューのメンバーは、67年にスキップ・ビファーティーに移行。bassは後にマーク&アーモンド、スナフーのコリン・ギブソンでした。70'sに入るとジョン・ターンブル(g〜後にアラン・ハルのソロに協力)とミッキー・ギャラガー(kb〜後にブロックヘッズ)を中心としたアーク(Deccaに71年に1枚残す)に元メンバーのグラハム・ベル(vo)が加わったのがベル+アーク。ネットのお友達でもアーク単体が好きな人、ベルのソロが好きな人、一緒にやったのが好きな人といろいろ分かれるのが面白い。なんとも説明しにくい音だけど、ブルーズ・ロックとスワンプとハードロックとフォークが一緒になったようなもの。灰色なトーンの音。メンバーは先の3人にトム・ダフィー(b)の4人です。ゲストとしてアラン・ホワイト、ロブ・テイト(ds)、ケン・クラドック(kb)らが参加。"Let YourLove Run Free"などは素晴らしいのです。

https://www.youtube.com/watch?v=jod3MhzEmtw

 

【69年の100曲】40・I Wrapped Her In Ribbon / Galliard

 

一般的にはまるで無名なガリアードは、英国のアンダーグラウンドな流れから登場したプレ・プログレ的なサイケデリックジェネシスを思わせるファンタジックなムードもあれば突然ジャズロックになったりするところもあって不思議。当時のシーンの目立ったもんが勝ち的なアイディア勝負の世界で、好きものの間ではしっかり爪痕を残してます。Deccaのアンダーグラウンドなレーベル、Deramの更に特殊なNovaシリーズといわれるレーベルからのリリースでした。

 

https://www.youtube.com/watch?v=8Ga8IoY6--4