Another Days

tomorrow's another day、some say …

ウォルシュ、プルート,ウェンドロフ、プレストン

【月曜は鷲をめぐる30曲】8・Falling Down / Joe Walsh('74)

バーニーの後任としてイーグルスに加わったのがジョー・ウォルシュでしたが、ハードロック畑と言われた(そうじゃないタイプの曲も多くあることは聞いてる人ならわかってましたが)ウォルシュ参加のニュースをぜひリアルタイムに接し、いろいろ悩んだりしたかったなあとタイムマシンがあれば思います。もちろん同じマネージメントなんでそれ以前から交流もあってイーグルスのステージにゲストということもありました。自身のバンドバーンストームからソロ名義になった「So What」にはイーグルスのメンバーもゲストで加わっていますが、ドン・ヘンリーがハーモニーを聞かせる”Falling Down”をちゃんと聞いていれば、イーグルス加入による変化はもろ手を挙げて賛成だったはず。

https://www.youtube.com/watch?v=Gi7PkCDV5tg

 

【名曲リレー2570】down#2

■Down And Out / Pluto(’71)

Dawnレーベルのマイナーなハードロック、プルートはとにかくスカスカな音で、稚拙とみる向きもあるでしょうがなんとなくこのカウベル曲は憎めないというか耳に残ります。僕はルネッサンス期の宗教画的な再発LPで知ったのですが後年CD化されたオリジナルのジャケは稚拙です(きっぱり)。voはポール・ガードナーという人らしい。

https://www.youtube.com/watch?v=ip5mfGVsgNg

 

ただいまのBGMはマイケル・ウェンドロフの「Michael Wendroff」('73)なり。何とこれがサブスクにあったことがびっくりでした。何故かルー・リードの「Sally Can't Dance」や「Coney Island Baby」に参加してるssw、73年のファースト。韓国でCD化されてるそうです。スティーヴ・フォーバートのデビューを思わせる若々しい感じ。甘いマスクもあってもっと人気が出てもおかしくないのになあ。”Now That You Found Out”と言う曲が昔から好きなんです。西新宿の歩道橋のちかくにあったえとせとらで買いました。NYのスタジオメンが参加(マクラッケン、マロッタ、スピノザら)。saxはマイケル・ブレッカー

 

その昔アド街の薬丸コーナーにも使われたビリー・プレストンの「The Kids And Me」に入った”Nothing From Nothing”は小気味よいピアノとvoが楽しい#1ヒットです。プレストンというとゴスペルっぽいオルガンのイメージありますが、ここではニュー・オーリンズっぽい響きがあるピアノです。

https://www.youtube.com/watch?v=3hNKrgD2Qagulendorofu

 

【先週の読書】

24013■黄金の侏儒宮 / 半村良(講談社文庫)
81年に出た短編集の同作から黄金伝説にからむ一族の2編(表題作と「蛇と剣」)だけセレクトした文庫版(なんでこんなややこしいことするのか、親本が多分ヴァラエティに富み過ぎだった?)。短編と中編で200ページあまりだから何とも消化不良気味。ちなみに「侏儒」(しゅじゅ)とはとても背が低い人の意味で、コロポックル伝説と絡めるのです。(1981→1984)
24014■恋文の技術 / 森見登美彦(ポプラ文庫)
久々の新作が出たモリミーの片側書簡小説。やりとりではなく片方からの手紙で、色んなことが浮き上がってくる手法。成功か失敗かはよくわかりませんが、なかなか楽しい。初読の時のはあまり気に留めませんでしたが、舞台は能登なんですね。珠洲市とか穴水とか地名が出てきてちょっと悲しくなりました。(2009→2011)