Another Days

tomorrow's another day、some say …

炎、バンド、ケイト

【オムニバスを聴く日曜】69・Still Wish You Were Here:A Tribute To Pink Floyd(Cleopatra:CLO2309-US'21)

3年前に出たフロイドの「炎」トリビュート盤。ヴェテラン勢の参加がうれしかった1枚でした。基本的のオリジナルに忠実なアレンジで安心して聞いてられるのです。ありえない組み合わせとかがユニーク。コメ欄で触れたもの以外にもトッドが歌う”マシーンへようこそ”とかカーマイン・アピス(ds)、エドガー・フローゼ(syn~タンジェリン・ドリーム)、ジョー・サトリアーニ(g)による”あなたにここにいてほしい”とかなんかすごいです。

”Shine On You Crazy DiamondPt1~5”のアルバムの前半部分は、メル・コリンズの軽やかなflで開け、じわじわと盛り上げます。スティーヴ・ハケット(g)、イアン・ペイス(ds)、クイーンズライクのジェフ・テイト(vo)参加。

https://www.youtube.com/watch?v=S40PReQRe9M

ドリーム・シアター聞いたことない僕がジェームズ・ラブリーの歌を聞いたのはここでの"Have A Ciger"が初でした。PIL出身のジャー・ウォブル(b)やパトリック・モラーツ(kb)の懐かしい名前も。

 

”Shine On Crazy DiamondPt6~9”の目玉は個人的にスティーヴ・ヒレッジ(g)でしたが、イアン・ペイス(ds)、ロッド・アージェント(kb,vo)そしてPファンクのブーツィー・コリンズ(b)というありえないセッション。

 

【名曲リレー2555】land#3

■Promised Land  / The Band(’73)

ヴァージニアからカリフォルニアに向かう珍道中を歌ったチャック・ベリーの“The Promised Land”をザ・バンドのカヴァー集「Moondog Matinee」(‘73)から。リヴォン・ヘルムが渋いノドをきかせるロックンロールでロビー・ロバートソンのワウを利かせたgがカッコいい。

https://www.youtube.com/watch?v=YIRRD5cUls8

ただいまのBGMはケイト・ブッシュの「The Kick Inside」('78)なり。デイヴ・ギルモアに見出された天才少女のデビュー作でpianoオリエンテッドなsswの作風ですが、バックはパイロットやコックニー・レベルの面々が担当し知的そして文学的な香り漂う1枚となっています。「幽玄された少女のイメージがつきまとう」と評したのは日本盤LPのライナーノーツの立川直樹氏。日英米でジャケが違いますが、今では英ジャケのこれに統一されています。最初”嵐が丘”を聞いたときなんとエキセントリックな歌声か!とおもったものですが慣れは恐ろしい。ジャケのイメージの”Kite”はアルバムで少ないハジケた曲。

 

piano基調としたsswの作風の曲が多いケイト・ブッシュのデビュー作「天使と小悪魔」はどの曲もよく聞いたので印象深い。”L'Amour Looks Something  Like You”は小品ですがとてもいいメロディーです。バックはパイロットとコックニー・レベルの混成軍。