【水曜はAristaの人たち】19・ジェニファー・ウォーンズ
すでにジェニファーの名前で何枚かソロがあり、レーナード・コーエンのツアーにも加わるなど裏方としても美声の持ち主として定評があったジェニファー・ウォーンズの再デビューもAristaでポスト・リンダ・ロンスタットを探す女性voのブームの中ちょっと落ち着いたMOR的な世界で再スタート。ここではその77年の”Right Time Of The Night”周辺ではなくもう少し後の79年の「Shot Through The Heart」からのタイトル曲。西海岸の音楽がだんだんつまらなくなって行こうとしてゆく頃、時間をかけながら良質なものを残そうとするプロの仕事を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=-nOlZWPDAv8
【名曲リレー2348】point#2
■Freedom At Point Zero / Jafferson Starship(’79)
「Earth」リリース後グレイス・スリック、マーティ・バリン、ジョニー・バーベイタが辞めミッキー・トーマス(vo~元エルヴィン・ビショップ)、エインズレー・ダンバー(ds~元ジャーニー)が加わり劇的に音が変化したJSの79年作。創設者であるポール・カントナーは残っていますが、ドゥービーにおけるパット・シモンズ同様、変化の流れに身をゆだねているような印象も受けます。トーマスのハイトーンのvoを生かしたハードな音作りで、これが80’sのシスコサウンドだと言われればまあそうなのかもしれません。Prodがロン・ネヴィンソンで、80’sにハート、サヴァイヴァー、MSGなどを手掛け成功させるメロハーの仕掛け人ですもの。