Another Days

tomorrow's another day、some say …

ジョージ、アキラ

【月曜ソングライターズ】ブライアント夫妻
フェリス&ダイアダリアス・ブーデロウ・ブライアントは日本ではブライアント夫妻と書かれることが多い50'sのソングライターチームで、主にエヴァリー・ブラザーズへの提供曲で知られてます。個人的にこの読みにくいスペル(Diadorius Boudleaux)の名前をクレジットに見つけたのがグラム・パーソンズが取り上げた”Love Hurts”でした(その後ナザレスやジェニファー・ウォーンズで知る事にも)。ある時期からのエヴァリー兄弟の代表曲は夫妻の作品が多いのですが、ジョージ・ハリスンが原曲を解体するようにマイナー調にアレンジした”Bye Bye Love”を。熱心なファンが少なくない「Dark Horse」からです。
 
【名曲リレー1882】more#3
■How Many More Times / Aquila('70)
アクィラは、70年にRCAから1枚出して消えた菅入りジャズ・ロック。中心となってるのはラルフ・デニア(g,vo)。もっといろいろ聞いてみたくなるけど公式には未CD化なのです(多分)。「Aquila」('70)はニルヴァーナ(古い方ね)のパトリック・キャンベル・リオンズのprod。要所要所に入るハモンドもいいアクセントです。
 
【先週の読書】
22012■すみれ荘ファミリア / 凪良ゆう(講談社タイガ)
下宿ものってジャンルあるのかわかりませんが、結構好き。これもそうかと思って読み始めると結構重い話。古いアパートの大家代理人を務める、妻を亡くした虚弱の主人公が若い頃生き別れた弟と再会するが、彼は他人のふりをしてアパートに入居する羽目になる…という導入から、住人の秘めた事情が明らかになるという話。辻村深月さんっぽいところもあります(2018)。
22013■くノ一死ににゆく・山田風太郎忍法帖短編全集4(ちくま文庫
久々に忍法帖を、と手に取ったらはまってしまい、他のものあったかな…と棚の奥底からかき集めたが大半は処分してしまい3冊しか見つからない。僕の忍法帖デビューはずいぶん遅く、講談社のノベルスだったので90年代半ば(その昔は角川文庫の怪しい表紙を横目で眺める程度でした)。そのノベルスはセレクションでしたが、講談社文庫でほぼ完結。短編に至ってはちくま文庫で完結しております。これは04年刊行。くノ一ばかりを集めた短編集ではないですが総じてそういう印象があります。長きゃ冗長に感じ、短きゃ物足りない、なかなか難しいものですが、久しぶりなんで堪能。短編集に入る時改題されることが多い、山風作品。ここでは「〇〇試合」と統一されてます。有名な「捧げつつ試合」そして「つばくろ試合」が好み(1967)。