【日曜は40人の英国女性歌手】#10 シャーリー・ケント(Shirley Kent)
ゴーストという英サイケバンドの紅一点のシャーリー・ケント嬢。あまり知らないのですがゴーストは「When You're Dead - One Second」('70)をGeminiと言うマイナーレーベルから出した5人組。音はもっとヘヴィなサイケなのですが、”Hearts and Flowers”という気高く美しいフォーキーな曲が出色の出来です。このバンドの他の曲とはムードが違いますが…ゴーストのこのLPは、しかしアナログファンならそろえたい様なジャケであります。解散後ヴァージニア・トゥリーの名前でソロを出してた事もあったようです。さらに00年代に入って「Faded And Torn」というソロも出てるようですし、つべのチャンネルもあるのだとか(サッシーさん情報)。しかしこれはいい曲ですねえ。
https://www.youtube.com/watch?v=uq-ruYmOTTE
トレイシー・ウルマン(Tracey Ullman)
元々はミュージカル出身でその後コメディエンヌとして活動。83年にStiffから「You Broke My Heart In 17 Places」でデビュー。ここには60'sUKガールズの世界が、オールディーズのカヴァーとそれっぽいオリジナル(カースティー・マッコールの"They Don't Know"はこのために書かれたのではないけどまさにドンピシャなハマり具合)で再現されてました。僕の眼が(耳が)60'UKsガールズに行ったのはほとんどこの人のお導き。ポール・マッカートニーの映画「ヤァ・ブロードストリート」にチョイ役で出たお礼に”They Don't Know”のPVにポールが出たり、他の曲も凝ったPVが面白かった。59年バークシャー出身。
https://www.youtube.com/watch?v=SNchTKdRs2A
ユーロビートに特化して全世界的にブレイクする前、このゆるい三人組のバナナラマは、80'sUKニュー・ウェイヴに花を添える癒し系でした。Londonから出たファーストは、ブリブリのアイドル路線の曲もありました。ファン・ボーイ・スリーとの共演シングルでは、合コンっぽいPVだったし、ホンダのタクトというバイクのCMに登場した事もありました。動画曲はあっとおどろくピストルズのカヴァーでかなり脱力気味。コーラスではなくユニゾン。これが彼女たちの持ち味でもありました。映画「パーティ・パーティ」のサントラから。
カレン、サラ、シボーンの3人組でシヴォーン(当時ユーリズミックスのデイヴ・スチュワ-ト夫人)は後にマルセラ・デトロイト(マーシー・レヴィー)とシェイクスピアズ・シスターを結成。再結成は2人組で今も活動中。