【水曜は身内の人たち】ジェニ・マルダー
ジェフとマリアの娘のジェニ・マルダーを。ジェフ・マルダーの「Is Having Wonderful Times」の”Tennessee Blues”でハモってたあの子がこんなに大きくなりましたって、感じでこのデビュー盤が出た時は感慨深かったです。ラス・タイトルマンのprodで当時のシーンに寄り添ったデジタルな音作りはジェニ・マルダーというちょっと変わった声の女性シンガーの持ち味を出したか?と言われると難しい。義妹のクレア・マルダーの方が日本では知られるようになってしまいましたね。1曲目の”Black Clouds”は好きでした。
【名曲リレー1833】river#2
■Feel Like A River / Nutshell('77)
クリスチャンでない日本人、更に英語を母国語としない日本人にとってコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック(CCM)ってあまりピンとこないのです。そもそもこれって歌詞がキリスト教の信仰に基づく内容を歌ってることであるので、音楽の演奏スタイルではないと思うのですが…一般的にCCMと呼ばれるのはナッシュヴィル産の特定のアーティストを言うらしいので、英国のナットシェルをCCMというのは違うのかも。とにかく中心人物のポール・フィールドという人は信仰に関する歌詞を書き、ヘザー、パムという二人の女性と共に作り上げたハーモニー・ポップスなのです。原盤はこの種のものを多く出しているマー(Myrhh)で、「Flyaway」('77)は、Hugo Montes Pro産のCD(78年のサードからの数曲がボーナス付)なんでいわゆるブートです。長々と書きましたが、宗教的な理由でこのすぐれたポップスが無視されてるのなら、残念なんで挙げときます。ちなみにwikiによると、マイク・ジャイルズ(ds)とジョン・G・ペリー(b)参加らしいです。prodとarrにはエドワード・ハンドの2人がかかわってます。77年の英シーンと言えば一般的にはパンクの台頭とハードロックとプログレの衰退が言われてますが、水面下ではこうした優れたポップスが作られていたことはあまり知られていません。