【金曜はジェームズ・ギャングの世界】#4 Live In Concert
ジェームズ・ギャングのリーダーはもちろんジョー・ウォルシュですが、彼がハードロックだけをやりたかったのかというと、そういうわけでもなくここにハードロック・バンドのジェームズ・ギャングのジレンマがあります。「Thirds」リリース直前の71年3月のNYのカーネギー・ホールでのライヴが9月に出た「Live In Concert」です。スタジオではハードロックに徹するわけでもないバンドが、ステージでは徹底的にロックしています。2曲目にアルバート・キングのブルーズを持ってきて動と静の対比を鮮やかにします。”Take A Look Around”と”Tend My Garden”ではジョーはオルガンに移って弾き倒します。アコースティックな”Ashes”を挟んで新曲として披露された”Walk Away”では隙間だらけのロックを披露。この曲の魅力はジム・フォックスのドタバタするdsです。そして18分越えるヤードバーズの”Lost Woman”は各人のソロをたっぷり盛り込んだ少々今では退屈ですが、長い曲。
https://www.youtube.com/watch?v=B8gqQSDFuC0
【名曲リレー1908】no#2
■Hey That's No Way To Say Goodbye / Leonard Cohen & Julie Felix(‘68)
ジュリー・フェリックスはカリフォルニア出身ながらイギリスで活動したフォーク・シンガーで、70年にRAKからサイモン&ガーファンクルの“コンドルは飛んでゆく”をイギリスでヒットさせています。「ジュリー・フェリックス・ショー」というフォーク系の音楽番組を持っていて(ジミー・ペイジが単独で出演し”White Summer”を披露したこともありました)68年のレーナード・コーエン曲を本人とのデュエットで披露。コーエンのデビュー作に入った曲です。