Another Days

tomorrow's another day、some say …

JG、ハンマス

【金曜はジェームズ・ギャングの世界】#3  Thirds

レコーディングは70年の間に終えていましたが、リリースは次のカーネギーのライヴ開催後の71年4月でした、3枚目のスタジオ作品「Thirds」は、ハードロックの傑作として紹介されることが多いですが決してハードロックではありません。むしろウォルシュの非ハードロックの音楽性が拡大され、他の2人が主導となった曲でもそれは感じます。ヒット曲(#51ですが)の”Walk Away”は、gの音圧とドタバタする勢いで聞かせる粗野なハードロックですが、ハードなのはこの曲だけ。”Yadig”はジム・フォックスがvibeも叩くジャズっぽいインストでおやっと思い、次の”Things I Could Be”ではフォックスが歌い、ウォルシュはスライドも弾くアメリカンロックでほおーっとなり、デイル・ピーターズが歌うカントリー・ロックの”Dreamin’ In The Country”で、あんぐり。ウォルシュはsteelを弾いてます。"It's All The Same”ではサイケデリック風味の美しいメロディのもので蜃気楼のようなホーンが聞かれます。いかにも後のウォルシュ・スタイルの”Midnight Man”は西海岸風の音。爽やかさを感じるgにコーラスです。女性voは同郷のレイスウィングというバンドにいたメアリー・スタープカです。”Again”はメランコリックでアコースティックなナンバーで、続く”White Man Black Man"ではスウィート・インスピレーションズをバックにピーターズが歌うバラード。そしてフォックス作の”Live My Life Again”ではウォルシュがしっとりと歌い上げます。ウォルシュ以外の曲が4曲あるのも意外ですが、どう考えてもハードロックではない。しかし次に出るライヴ盤(71年3月15日のNY)では予想以上にハードな世界なので、ライヴはハード、スタジオではいろいろと、ウォルシュは切り離して思っていたのでは...

https://www.youtube.com/watch?v=-6P3aLrGz6k

 

 

【名曲リレー1900】hey#3

Hey Little Girl / Hunter Muskett('70)

ダブりの曲を修正して新たに再スタートの1900番台です。

テリー・ヒスクック、ダグ・モーター、クリス・ジョージからなる英フォークのハンター・マスケットの70年のファースト「Every Time You Move」(Decca)から”Hey Little Girl”。このグループはキース・レルフがprodしたセカンドが有名ですが、このファーストも捨てがたい(詳しくないけど)。フォークと言ってもメロディがはっきりしていて聞きやすいです。

https://www.youtube.com/watch?v=GCv7vr_78sU