Another Days

tomorrow's another day、some say …

キャロキン、ストウオカ

【名曲リレー1262】rolling stone#2
■Daddy Rolling Stone / Streetwalkers('74)
濃いところが続きますが、ストリートウォーカーズの76年の2枚目から、オーティス・ブラックウェルのカヴァー(ザ・フーもファーストでやってました)。ファミリー時代よりももっと濃厚になったロジャー・チャップマンのvoです。音の方は更に重くなってます。この「Red Card」は米Mercury盤の死神ジャケの方が優れてますね。ジョン・プロトル(b)とニッコ・マクブレイン(ds)のずっしりとしたリズムがカッコいい。
 
【月曜ははじめの一歩】The Right Girl / Carole King('58)
 
当時17歳のキャロル・キングの正式なデビュー曲は58年リリースのこのシングルでした。オーソドックスなポップスですが、地味さ加減が逆にいい感じ。当然ながら自作。このABC Paramount時代はポップス黄金時代で、シンガーとしては芽が出ず、ソングライターとして活動。Demensionに移ってたまにシングルも出しますが、すでにゴフィン=キングとして裏方で大活躍してたころ。短命に終わったザ・シティを経て、sswとしてOdeからデビューするのは70年の事です。
 
 
 【先週の読書】5月第3週
短編ミステリの二百年2 / 小森収編(創元推理文庫
670ページ中250ページが解説というヴォリュームたっぷりのシリーズ第2巻。都会小説から始まってハードボイルドの登場(エラリー・クイーンヴァン・ダインと同時期なのでびっくり。本格推理があってそのヴァリエーションでハードボイルドが生まれたわけではないんですね)、そして、英米のミステリの進化まで。チャンドラーは合わないけど、ハメットはなんか読んでみたくなった。後半は名前のみ知ってる作家が次々と出てきますが、美食家の巨漢探偵ネロ・ウルフレックス・スタウト作)も初体験。M・アリンガムやE・クリスピン、R・ヴィッカーズあたりはピンときませんでした。よってハメット、グルーヴァー、ホイットフィールド、そしてシュールバーグあたりが拾い物でした。
送り火 / 重松清(文春文庫)
富士見線という架空の私鉄沿線を舞台とした短編集ですがなんかいつもの重松調ではなくのれなかった。03年という結構古い時期の作品集だからかなあ(「きみの友だち」以前だし)
1968 三億円事件 /日本推理作家協会編(幻冬舎文庫)
68年の三億円事件をテーマにしたアンソロジーで5人の方が趣向を凝らして書いてます今野敏以外は知らない方でしたが、今野敏はさすがにうまい(この人作風が好みではないんで、あまり読んでません)、突出してます。後のものでは”ミリオンダラー・レイン”(呉勝浩)がよかった。