Another Days

tomorrow's another day、some say …

アジ、マシューズ

【月曜の女たち】アジ・ウェッバー

アジ・ウェッバー(Aj Webber)という奇妙なファーストネームのイギリス人sswがいます。オフィシャル・サイトによると4枚のアルバムを出したっきりの人です。76年のAnchorからのファーストは、20年近く前に友人に聞かせてもらって、妙に気に入ってます。フォークでもロックでもないポップなのですが、マイク・ダボの曲が2曲(コーラスでも参加)、タイトル曲の"Rhyme & Time"をアルバート・リーが書いてgを弾いてます。他にはサイモン・フィリップス(ds)、レイ・ラッセル(g)、トニー・ハイマス(kb)らスタジオの名手による匿名的な音です。というような話を大昔に書いたことがあるのですが、76年のOGWTで2曲引き語ってる動画がWT Archivesから挙がってて驚愕でした。いやあ、あるところにはあるもんですねえ。22分過ぎから。ブリジット・セント・ジョンを明るくした感じの歌声大好きです。

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【名曲リレー787】try#3
 
■Tried So Hard / Ian Matthews(’74)
 
どっぷりと西海岸に使ったイアン・マシューズの74年作「Some Days You Eat The Bear…」は、トム・ウエイツ、クレイジー・ホース、ジェシ・ウィンチェスター、スティーリー・ダン、ハニーバスらのカヴァーが並んでてその直球ぶりに、当時はだれもがこういう曲を取り上げてたことを思い出させます。ジーン・クラークのバーズ脱退後のゴズディン兄弟と組んだ時期のLPからの”Tries So Hard”もまた、あの時代らしいセレクト。ちょっと緩すぎますけど。
 
 

 

Some Days You Eat The Bear And Some Days The Bear Eats You

Some Days You Eat The Bear And Some Days The Bear Eats You

 

 

【紫一家の50曲】35・Fighting Man / Gillan('78)
 
イアン・ギラン・バンド解散後、日本の東芝EMI内のイースト・ワールドと直接契約したイアン・ギランはソロの形で「Gillan」を78年にリリースします(日本のみのリリースだったので後に「The Japanese Album」として変則的にCD化されています)。IGBのコリン・タウンズ(kb)以外は、ジーブラ(Zzebra)のスティーヴ・バード(g)とジョン・マッコイ(b)、ピート・バーナクル(ds)がバックで、さっそくdsがリアム・ノッキーに交代しています。もろパープルといったgとorganが追いかける曲もありますが、総じて地味な印象。”Fighting Man”はじわじわ盛り上げるドラマティックな曲です。このメンツで来日しており、朝比奈マリア司会のフジテレビの音楽番組にも出演しています。まだNWOHM前夜でハードロックシーンに戻ってきたと言っても本国でのウケは芳しくなかったようです。イギリスでの再ブレイクは、バーニー・トーメ(g)、ミックアンダーウッド(ds)とメンバーを強化し、Virginと契約後になります。