Another Days

tomorrow's another day、some say …

ロード、マホガニーラッシュ、シーズ

【紫一家の50曲】34・ Kroenungsmesse / Jon Lord('74)
 
クラシック嫌いで、ロックとクラシックの融合なんて全然キョーミないのにジョン・ロードの音楽に僕が惹かれるのは謎であります。パープルの様なハードロックとこうしたクラシックがらみの仕事の両方を決まった時間の中でこなしてたロードはホントすごいなあと思います。とりわけ3期がスタートした74年は、パープルが大変な時に依頼されたスコアを書き、ソロを出し、アシュトン&ロードでライヴをやり本当に精力的に活動してます。現代音楽家エバハルト・ショーナーと共作した2枚目のソロ「Windows」(バッハ未完成フーガ)は、カヴァーデイル、ヒューズ、アシュトン(vo)、ヨーク、フェンウィックが参加したものでユーロヴィジョンへの放送用ライヴ作品。3人のvoが入った"Window"の第2楽章"Gemini"がまあおもしろいかなあ。
で、これとは別に74年6月にドイツのTV局から依頼があった「Rock Meets Classic」という番組の為にモーツアルト作品(Kroenungsmesse~戴冠式ミサ)に挑んだ事もあって、同じメンツ(カヴァーデイル、ヒューズ、ロードがパープルから参加)でスタジオライヴをやってます。OAではオーケストラのシーンとクロスさせてます。ちゃんと語られた事がない作品なので詳細はわからないんですがかなりロック的なダイナミズムもあっておもしろい。抜粋ですがどうぞ。
 
 
【日曜トリオ】フランク・マリノマホガニーラッシュ
 
黒いライヴ盤で有名なカナダのパワー・トリオ。オーソドックスなブルーズ・ロックですが70's的なスペース感を多種のエフェクターを使って表現する一方、弾きまくるブルーズ・ギターも堪能させるフランク・マリノのワン・マン・バンドです。リズム隊の弱さは昔から言われるところですがそれを補って余りあると思います。スリム・ハーポのブルーズを現代的なロックンロールに置き換えた"I'm A King Bee"をどぞ。ジミヘン・イミテーターぶりは"Purple Haze"の完コピで楽しめます。

https://www.youtube.com/watch?v=opVpTkoCCeo

 

ライヴ(期間生産限定盤)

ライヴ(期間生産限定盤)

 

 

【名曲リレー786】try#2
 
■Try To Understand / The Seeds(‘66)
 
リアルタイムで・ザ・シーズが日本でどの程度紹介されていたのかはわかりませんが、まるでGSのような感じで、時間差でも日本のGSに影響を与えたのではないでしょうか。スカイ・サクソンのvoには妙な色気があります。65年にLAで結成されたガレージ・バンドでヒット曲は“Pushin’ Too Hard”('66)くらいでしょうが、この”Try To Understand”大好きなんです。
 
 
【A To Z】”White Rhythm & Blues”(ホワイト・リズム&ブルーズ)
 
パーキンソン病で闘病中のリンダ・ロンシュタットの記事が昨日ネットに挙がっておりました。もう20年近くこの病にかかっていて要介護の生活だそうです。それでも最近はインタヴューなど人前に出られるようになったのだとか。「死ぬことは恐れてない」と語ったインタビューです。難病ですので、難しいですが早く良くなることを願ってやみません。リンダが「Living In The USA」で歌った”White Rhythm & Blues”はJDサウザーの曲で、本人も「You're Only Lonely」で取り上げています。どちらも演者の思い入れがこもった素晴らしいヴァージョンです。