【水曜ファミリー・アワー】18・Buffet Tea For Two ('73)
最終章に入ったファミリーはReprise傘下に自身のレーベルRaftを立ち上げ「It's Only A Move」('73)をリリース。新メンバーはスタッドにいたジム・クレガン(b)、そしてアシュトン・ガードナー&ダイクのトニー・アシュトン(kb)。この最終作はそれまでのファミリーにあった混沌とした一体感がなくなって、オペラ風、キャバレー風の作品が目立っています。そんな中、従来路線の”Buffet Tea For Two”はなかなかカッコイイ。
ただこれをもってファミリーは解散となります。解散記念に「Best Of Family」が74年にRepriseからリリース。僕の初ファミリーがこのベスト盤でした。
https://www.youtube.com/watch?v=6i_WvzF8k74
【名曲リレー2936】that#2
■It's Love That Really Counts / The Merseybeats(‘63)
元々はガール・グループのシレルズが歌ったバカラック曲でこれをFontanaのマージービーツ(しかしこの名前も結構大胆)がカヴァー。マージービーツはトニー・クレイン(vo)とビリー・キンズレイ(b)を中心とした4人組で、リヴァプール周辺のバンドにあってはポップさを表に出して成功したバンド。ダスティの“Wishin‘ And Hopin’”のカヴァーもそうでした。キンズレイが一時期抜けてた時にはビッグ・スリーのジョン・ガスタフソンがbassを弾いてたことも。キンズレーは解散後70’sにリヴァプール・エクスプレスを結成。
https://www.youtube.com/watch?v=WFpC5h0OTGE
■Surviver / Cindy Bullens('78)
シンディー・バレンズは今ではすっかり忘れられた存在のマサチューセッツ出身の女性ロッカー。78年の「Desire Wire」はUAからリリースされたデビュー作でNYのパワーステーション録音。LAのスタジオ・ミュージシャンをバックにしたAOR風作品とは一線を画する硬質なポップ・ロック作品になってます。ニール・ジェイソン(b)、アラン・シュワルツバーグ(ds)、ジェフ・ミラノヴ(g)らNYのスタジオ・ミュージシャンがバッキング。シングルになった"Surviver"はキャッチーなリフをもった曲で#56まであがるヒットとなりました。(26/300)
https://www.youtube.com/watch?v=33Jtlmy4u4U