Another Days

tomorrow's another day、some say …

コルゲン、アトランティス

【金曜インスト】3・Out Of Focus / 鈴木宏昌('76)

これまた久々にコルゲンを。コルゲンこと鈴木宏昌はジャズ系のピアニストで、「海のトリトン」の音楽やタモリの「今夜は最高」のザ・プレイヤーズの人。76年に出た「High Flying」は和ものクロスオーヴァーフュージョンな1枚として人気の盤らしいですが、"Out Of Focus"は伊集加代子スキャットが入ったメロウなナンバー。エロティックに感じるのはこういう曲が、そういうシーンに流れる事が多いので脳にインプットされてるのかなあ。高中正義(g)、高水健司(b)、村上秀一(ds)、深町純(syn)参加。いつも書いてるけど天パーさんのセレクトで知りました。

https://www.youtube.com/watch?v=gD83DKvgzPw

Wole Lot Of Love / Dennis Coffy & The Detroit Guitar Band(')

ファンク・ブラザーズのメンバーとしてMotownの無数のレコーディングに参加していたgtrのデニス・コフィーが結成したギター・インスト・バンドがデニス・コフィー&デトロイト・ギター・バンドで、”Scorpio”のヒットが出ています。ファースト「Evolution」では、メンバー5人中3人がgtrで、alto-g、tenor-g、baritone-g とクレジットされています。ゼッペリンのあの曲をカヴァー。

https://www.youtube.com/watch?v=dD5yivLdbpk

Trammontane / Foreigner('78)

英米のそこそこ名の知れたバンドのメンバーが集まった77年のスーパーグループがフォーリナーでしたが、メンバーに元クリムゾンのイアン・マクドナルドがいたことから、プログレファンはどうしても抒情的なものを期待してしまいます。そういうニーズにこたえたのかセカンドの「Double Vision」には、ストリングスシンセを中心にgソロを交えたドラマティックな構成の”Trammontane”(異邦人という意味もあるのだとか)が入ることに。この曲よく「クロスオーバー・イレブン」でかかってました。

 

Mike Oldfield's Single(Theme From Tubular Bells)/ Mike Oldfield('74)

この凄いタイトルのシングルは、「Tubular Bells」が映画「エクソシスト」のあおりを受け(マイク本人は無断で使用されたと怒っていた)大ヒットしてた頃、米で勝手に編集され米Virgin/Atlanticがシングルカットした"Tubular Bells"(米7位まで上昇)に対抗するように英Virginがリリースしたもので、「Tubular Bells」の有名なパート(そちらは米シングルのA面、ちなみにB面はヴィヴィアン・スタンシャルの慣れで楽器がどんどん出てくる部分)ではなく、同Part2のモチーフを借りた別録音です。パストラルな風景が浮かんでくる印象的なモチーフで、ヘンリー・カウのリンジー・クーパーがoboeを吹いています。すでに「Hargest Ridge」のレコーディングかかってた時期なんで、英31位と振るいませんでしたが、田園風景が浮かんでくる素晴らしいヴァージョンだと思います。

 

Jungle / John Entwhistle’sOx('75)

ザ・フージョン・エントウィッスルが趣味的にやった(失神しない方の)オックスというバンドは、ひねった50'sのロックンロール・リヴァイヴァルみたいで、タイプは違うけどロイ・ウッドに通じるものあります。その唯一のLP「Mad Dog」('75)は日本盤LPはトラピーズあたりと一緒にキングから80年前後に再発されてますが、当時聞いたときはなかなかピンとこなかったなあ(^^) トニー・アシュトンの弾くクラヴィネットやストリングスが映画音楽的でもありました。

https://www.youtube.com/watch?v=8F82HARjQZM

 

高校の頃予備知識全くなく買ったチャレンジ盤にバーバラ・トンプソンズ・パラフェナリアの「Wilde Tales」('79)というのがありました。今ではジョン・ハイズマン(ds)がprodでバーバラが夫人だったことも知ってるので、ジャズロックというよりも英ジャズだと予測付くのですが、ルネッサンスみたいなものを想像したのでした。トンプソンはsaxとfluteをこなす人で、軽やかなfluteは確かに聞きものですが演奏と音質がクリアすぎて当時の僕にはあまり引っかかってこなかったのです。オスカー・ワイルドの詩にインスパイアされた作品とのこと。1曲目の”Playtime”です。

https://www.youtube.com/watch?v=15f2Asq-IpA

 

 

 

Minks / Cyrkle

これまたスキャットもの。

https://www.youtube.com/watch?v=wt7OymsCaOk

City Country City / War

https://www.youtube.com/watch?v=uXTWpkxGeAY

Stone Circle / Third Ear Band

https://www.youtube.com/watch?v=oWNKH7B5mSs

Diamond Head

YYX / Rush

Harvey Mandell

Mick's Blessing / Style Council

Santana

Love Is Blue / Jeff Beck

Al Di Meola

Edward / QMS

Rise / Herb Alpert

Gonna Fly Now / Bill Conti

Fools Gold / Poco

Zippo Zippo / Section

Tower Of Power

Snoozing Bull / Focus

Hideway / Freddie King

Room335

Brand X

TYA

Std0632 / Alan Hull

You Really Got Me / Mott The Hoople

Paul Kossoff

Howe

Joe walsh

Slim Chance

Over / Alpha

Penguin Cafe Orchestra

”In The Hall Of The Mountain King~Bolero / SRC

Numberer / Roxy Music

Worldwinds / Stray Dog

Water Song / Hot Tuna

On The Green Light / SDG

Bourgie Bourgie / Ashford & Simpson

Hill Street Blues

Mose Knows / Mose Jones

ミスティ・モーニング・フライト / 竹田和夫

ディ・バイオレッタ / 四人囃子

【名曲リレー2910】better#2

■It’s Getting Better / Atlantis(‘73)

解散したドイツのフランピーのメンバーが再び集まって組まれたのがアトランティス。フランピーよりもジャズロック寄りです。Voはインガ・ランフでフランピー時代よりも少し肩の力を抜いた感じがいい。ファンキーな味わいなのは時代柄ですね。

https://www.youtube.com/watch?v=MtlY1KEPL_w

 

【先週の読書】

いままで第1章だけ読んで途中になってたこのシリーズも読み始めてます。まず序の序といった感じの第1巻。異世界を舞台にしたダーク・ファンタジーで、何度も読んだ第1章はブラッドベリ風にも感じました(1982)。
 
25006■この世の春(上)(下) / 宮部みゆき(新潮社)
宮部みゆきの書く時代小説は市井ものなど王道を歩む部分も多いのですが、これは多重人格をモチーフに、陰廻(忍び)、霊を操る術など変化球満載、それでいて泣かせる結末になっています。”お鈴”と「弧宿」の”ほう”が重なりますんで、涙腺やばいです。久々の再読でしたが楽しめました(2017)