Another Days

tomorrow's another day、some say …

FBB、フューレイ、EW&F

【月曜は鷲をめぐる30曲】13・Wild Horses / The Flying Burrito Brothers('70)

イーグルス参加以前のバーニーのキャリアは、ハーツ&フラワーズ、ディラード&クラーク、そしてフライング・ブリトウ・ブラザーズと、カリフォルニアのカントリーロックの重要どころを渡り歩いてきています。ブリトウズではセカンドの「Burritto Deluxe」から参加。グラム・パーソンズ、そしてクリス・ヒルマンの影に隠れてあくまでもサイドメン的な役柄ですが、いい仕事をしています。グラムとキース・リチャーズの交流から生まれた”Wild Horses”でのstrings-benderはバーニーでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=nV5ncVn15y0

 

【名曲リレー2612】it’s#2

■It's Your Love / Richie Furay(’78)

時代柄AORっぽくなっても仕方ないけど、全然そんなことはない西海岸サウンドをやってるリッチー・フューレイのセカンド「Dance A Little Light」は大好きな1枚でした。ソウルフルな歌声、R&Bっぽい展開はありますがこの冒頭に入った”It’s Your Love”の豊潤な感じはとても魅力的。

https://www.youtube.com/watch?v=uUAsNp6ZWek

 

ただいまのBGMはEW&Fの「Spirit」('76)なり。個人的に”Biyo”は、小林克也さんがDJをやってた全米チャートの情報番組「ナガオカ・ワールド・ミュージック」のテーマ曲だったんで印象的でした(まだCash Box紙があった時代)。日本ではブレイク前夜で、ソウルとかディスコとかそういうジャンルを超越した~とか仕掛け一杯のエキサイティングなステージの情報が伝わって来ていろいろ夢想してた時期です。このインストはとにかくカッコイイ。

 

【追悼スティーヴ・ハーレイ】#8・永遠に愛して

76年にはもう1枚「Love's A Prima Donna」(プリマドンナはお好き?)をリリース。ドウー・ワップからレゲエにまで挑戦した意欲的な1枚で旧A面はメドレー形式になっていてなかなか痛快。ここからまずビートルズ・カヴァーの”Here Comes The Sun”のカヴァーがシングルカット。この奇妙なアレンジのナンバーが10位まで上がる久々のヒットとなりました(余談ですがビートルズ・ファンには不評らしくネットで怒ってらっしゃる方を幾人か見かけました)。次がタイトル曲でこちらは41位止まり。クレガンの流暢なアコギソロが入ってます。

と書きながら貼るのはオールディーズなムードのロッカ・バラードで楽しい”(If This Is Love) Give Me More ”です。コーラスは70'sの英ポップロックのよくサポートしてるトニー・リヴァース、ジョン・ペリー(キャラヴァン他のあの人)、スチュワート・カルヴァーら。

https://www.youtube.com/watch?v=0Owr_U5VnX8

 

【先週の読書】

24029~30■八十八夜物語(1)(2) / 半村良(集英社文庫)
女性誌コスモポリタン」に連載された半村作品は、OLを辞め銀座のバーに勤める妙子の物語。その業界に精通した作者ならでは裏話が楽しい。そういえば「MORE」誌に連載した五木寛之の「四季奈津子」シリーズもこの頃か。(1984)
 
24031~2■八十八夜物語(3)(4) / 半村良(集英社文庫)
後半戦は「続八十八夜物語」として刊行されたもの。こちらは完全に銀座を舞台にしたクラブのママもので、作者のこのジャンルの集大成になるのでないかという一大ドラマになっています。(1986→1988)