【土曜は和もの90's】東京No1ソウル・セット
いつの間にか日本のラップは、ストリートに特化したものと、ひどく道徳的な事をやんちゃっぽく語るものに分かれてしまった(詳しくないんですいません)気がしますが、クラブカルチャーの黎明期に、インドアな文芸ラップというものもありました。かせきさいだあやソウル・セットはこっち派。慣れ親しんだ70's洋楽からの引用と心象を語ったラップ部分が低予算ならではの手作り感覚で楽しい。この感じってパンクからオルタナティヴが生まれてきた頃に似てます。スティルスの”Love The One You're With”を引用した“黄昏'95”はデビュー作から。
https://www.youtube.com/watch?v=f0Q1dpobHus
【土曜は和もの90's】シアター・ブルック
シアター・ブルックは佐藤タイジ(vo)のヴィジュアルがまずインパクトありました。00'sに入ってシングルになった95年の”ありったけの愛”は、フリーソウル時代らしくファンキーロックとボッサのテイストがあります。現在も活動中。
https://www.youtube.com/watch?v=mgcfdGkmeAY
鈴木桃子(vo)と吉岡忍(vo)をフィーチャーして始まったコーザ・ノストラは、アル・クーパーの”Jolie”をカヴァーしたりリンダ・ルイスの来日公演のコーラスをやったりとフリー・ソウルや東京のクラブシーンに呼応しておりました。元々は桜井鉄太郎(kb,g)のやってたFM番組「Girl Girl Girl」に参加してたミュージシャンが母体となっていたユニットでvoはオーディションで選ばれたのだとか。吉岡は脱退後Ice Boxに参加。この”Living For Tomorrow”('95)は鈴木と新加入の小田玲子をフィーチャー。なかなかカッコイイTVライヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=KSpPeW-YoUs
スチャダラパー。脱線3、流線形
小島真由美、
【名曲リレー2568】can’t#2
■If You Can’tGive Me Love / Suzi Quatro(’78)
70’sなかばまで頑なにグリッター・ロック的な音でしたスージー・クアトロも78年のクリス・ノーマン(スモーキー)とのデュエット曲がヒットしたあたりから徐々にソフトな音づくりに変わりつつあったようです。78年の「If You Knew Suzi…」(スージーからの伝言)からのシングル“涙のヤング・ラヴ”(すごい邦題だ)もキャッチーなポップ曲で激しいロックを期待した向きにはちょっとかわされるような曲ですが、好きなメロディー。チャップマン&チン作です。それよりもこの時期のクアトロ・バンドのkbってグレイテスト・ショウ・オン・アースやヴィネガー・ジョーにもいたマイク・ディーコンだったのですね~
https://www.youtube.com/watch?v=BBOUR6hNQsU
ただいまのBGMはマーリーナ・ショウの「Sweet Beginnings」(’77)なり。フリー・ソウル界隈では超有名作で、僕もその流れで知りました。元々はBlue Noteにも何枚か残しているジャズ畑の人ですが、77年のこのアルバムは”Look At Me Look At You”の余裕しゃくしゃくぶりが楽しいのです。今年になって訃報が伝えられ残念でした。
All新曲で構成されたニール・ヤングのライヴ盤「Time Fades Away」は第2期ストレイ・ゲイターズをバックにした土くさい演奏が聞けます。ただCD化が遅れたのはニール自身があまり気に入ってなかったこともあるんでしょう。「Harvest」の大成功からすさまじいプレッシャーに押しつぶれそうになりながら、思わず時間稼ぎの一手でリリースしたライヴ盤という印象も。ただクレイジー・ホースのダニー・ウィッテンのドラッグ事故死もあってますますダウナーな気分に。“LA”はベン・キースのsteel-gが印象的なカントリー・ロック。ティム・ドラモンド(b)とジョニー・バーベイタ(ds)が参加。
https://www.youtube.com/watch?v=zHRWR_G_5Ww