Another Days

tomorrow's another day、some say …

ティンティンダフィ、ジェット、UK

【火曜UK New Wave】Stephen Tintin Duffy

初期のデュラン・デュランのdsだったというスティーヴン・ダフィ―は、ティンティンというバンドを組んだ後、スティーヴン・ティンティン・ダフィーの名前で活動しています。”Kiss Me”('85)に続くヒットが”Icing On The Cake”。踊れるエレポップが楽しかった。

https://www.youtube.com/watch?v=QrKtrIxn4XU

 

 

【名曲リレー2536】nothing#2

■Nothing To Do With Us / Jet(‘75)

ジョンズ・チルドレンのアンディ・エリソン(vo)、スパークスのマーティン・ゴードン(b)、ナイスの後ロキシーにも加わっていたデイヴィ・オリスト(g)らのバンド、ジェットはグラム経由のハードロックとして紹介されましたが、“Nothing To Do With Us”は、今聞くと堂々たるパワーポップで、メロトロンが聞こえたりするところも凝っていて愛すべき存在だと思います。バンドは1枚で解散しメンバーはレイディオ・スターズに移行しています。

https://www.youtube.com/watch?v=EDv48tJDxXc

 

UKのデビュー作('78)をリアルに体験した者として、今となってはずいぶんマスコミに乗せられたなあ、と思います。つまりNew Wave勢に圧倒的に押され気味だったヴェテランのプログレ歴戦の勇者4人が立ち上がった(「憂国の四士」という邦題がもうすでに)!みたいなポリドールの広告は、気持ちはわからんでもないのですが。4人そろったこのファーストはやはり圧倒的な表現力を持ったジョン・ウェットンと目まぐるしい鍵盤とviolinプレイで目を引いたエディ・ジョブソンが目立ってましたが、ジョブソンがオルガンを弾かなかったことが、この楽器がやはりこの時代にそぐわなくなっていたのだなあとも感じたのでした。不穏な気持ちにさせる”Alaska”と”Time To Kill”のメドレーです。

https://www.youtube.com/watch?v=PkD-j_1eoSY

 

ただいまのBGMはUKのセカンド「Danger Money」('79)なり。ファーストをリリース後案の定ジャズっぽい二人が抜けdsはザッパの所にいたテリー・ボジオが加わり3人編成となったUK。プログレ界にはもともと複数の楽器を同時にこなすという伝統芸的なものがあり、gなしの部分をジョブソンやウェットンがカヴァーする形でスタート。若いボジオの参加でヴィジュアル面も強化され、前作以上にわかりやすいキャッチーなメロディーでこれはこれで人気が高い1枚。ただ結局はスタジオ作2枚と日本でのライヴ盤1枚で解散してしまいウェットンはエイジアでさらにポップ化したキャッチーな音を披露するのですが、このアルバムエイジアにつながる部分が色々あったことが久々に聞いて発見しました。”Nothing To Lose”などあと一歩で”Heat Of The Moment”だ!